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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】パワハラ騒動の“妖怪退治”にも副作用がある (1/2ページ)

 「パワハラ」といえば、下克上的に騒ぎが大きくなる時代である。

 日本の社会というのは、武家社会からの影響なのか、何かと序列や規律などに対するこだわりが強過ぎる。

 ただ、そのパワーのおかげで奇跡的な戦後の復興を果たしたのは誰もが知るところで、日本の社会の規律性が海外旅行者から感嘆される部分でもある。

 だがここ数年に始まった下克上的なパワハラ騒動は、その何百年にもわたる日本の「得意分野」を一気に変えてしまったと感じることが多い。そこに加えて機械の小型化から、何でも録音するという行為が状況をややこしくしている。

 確かに日本独特の陰湿なパワハラは社会から一掃すべきで、権力構造に巣食っていた妖怪たちも退治すべきである。

 結果、パワハラ一掃キャンペーンは功を奏し、そのワクチンは妖怪たちに大打撃を与えた。だが、ワクチンが称賛されるばかりで、強いワクチンにありがちな副作用をきちんと語る場合は少ない。

 大手企業に勤める友達から話を聞いても、新入社員には強い口をきくな、録音されているかもしれないとのお達しが出ているそうだ。

 教師は、生徒との会話は録音されている前提で行うという。話題になりやすい運動部などは、さらに戦々恐々だろう。何かあれば一発で廃部である。

 芸能界でも今では、昔のように映画やドラマの撮影現場で、演技に対して強い言葉が行き交うことはない。若い女優が泣き出すような強い演技指導はないに等しい。

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