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【外国人が見るニッポン】ロシア人目線でみる…日本の「LGBT」と「生産性」 (1/3ページ)

 皆さん、How are you?(英語で調子どう?)

 って、今回はロシア語の挨拶から入るんちゃうんかいって話ですが、いつもお世話になっておりますロシア系関西人のブラスです。

 東京オリンピック・パラリンピックの開催が近づくにつれ、お店やタクシーなどで英語で話かけていただく事が増えてきました。しかし、せっかく頑張って英語で話かけていただけるのは有難いのですが、僕は日本語とロシア語しか分かりません。「ちゃうんです、英語分からへんのです。すみません」と返すのもなんだか外国人としてのプライドを傷つけるようになってきたので、とうとう英語の勉強を始めました。

 もう意味が分かりませんよね。だって日本語が分かる外国人が日本で日本人とコミュニケーションを取るためにわざわざ英語の勉強を始めたんですよ? 日本の皆さんに負けていられない!

■「LGBTは生産性がない」発言について

 さて、今回はあえて少しほとぼりが冷めてきたこのタイミングで取り上げたい話題があります。まだ記憶に新しいと思いますが、今年の夏に大炎上となった杉田水脈衆議院議員の「LGBTは生産性がない」発言問題についてです。

 杉田議員が月刊誌に寄稿し掲載された論説の中で、行政サービスについて「生産性のないLGBTのカップルに税金を投入するのはいかがなものか」と問いかける発言をしたことで、国内外のメディアで批判的に報じられ、発言に抗議するデモが行われるなどニュースで何度も目にしましたよね。

 正直、論説の中身よりも「LGBTは生産性がない」という言葉ばかりがピックアップされていましたので、彼女の伝えたかったこととは違った解釈で世間の目に留まったという感じもします。彼女の論説そのものが正しいのか間違っているのかという議論に発展すらしないほど「生産性がない」という言葉のインパクトが強かったのでしょう。

■ロシアのLGBT事情と比べて

 この問題に対し、報道の中で「政治家がこんな同性愛者差別的な発言をするなんて、日本はまだまだ遅れている!」と、日本の同性愛者に対する向き合い方そのものを批判したものも多数ありましたが、ロシア人としての感想は、実はその逆です。

 「このような発言が物議を醸して批判をされるなんて、日本は進んでいるなあ。いいなあ」というのが僕の正直な感想です。

 有名ではありますが、ロシアは同性愛者に対してはかなり冷たい国です。政治的に冷たいだけではなく、一般の国民レベルでもかなり偏見が根強いです。

 政治家のこのような発言は日常茶飯事ですし、テレビも同性愛者をバカにするような番組を平気で流します。それに対して批判なんて起きませんし、むしろ賞賛すらされることもあります。

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