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【高嶋ひでたけのラジオ“秘”交友録】“コワモテ橋龍”の印象ガラリ 初取材で「ヒマですねえ」

 いよいよ来週に迫った自民党総裁選挙。ラジオ出演から垣間見た総裁の素顔だが、今週は橋本龍太郎さん。1995年に総裁(総理)になったが、その2年前、宮沢喜一内閣の不信任案が可決され、自民党は分裂し野党に転落。河野洋平さんが総裁になり、橋本さんは政調会長に就任した。

 その時、初めて橋本さんにマイクを向けた。「いやあ、野党はヒマですねえ。今日は高嶋さんも入れてお客さんはたったの3人ですよ」とよほど機嫌が良かったか、それとも時間を持て余していたのか、インタビューが終わってもなかなか帰してくれなかった。

 登山の話や趣味のカメラで撮った自慢の作品など次から次へと話す。それまでの「コワモテ橋龍」の印象がガラリと変わった。総理に就任してからはふとしたことから奥様が私のラジオを聴いているという話を聞き、久美子夫人に数回ご出演いただいた。

 大変気さくな方で、トレードマークのヘアクリームで固めた髪の作り方など興味本位の質問にも嫌がることなく笑顔で答えてくれたものだ。

 そういえばテリー伊藤さん、弘兼憲史さんと一緒に総理公邸にお邪魔したことがあった。まったく余談だが、1人ずつ奥様と記念写真を撮ったのだが、私などはかなり緊張して写真に収まったが、テリーさんが大胆だった。奥様の横にピタッと張り付き、その上肩に手を回したのだ!

 あの度胸というか、失礼というか。しかし奥様の笑顔は変わらずで「選挙のときはもみくちゃにされて…、もう慣れました」と。そんな夫人の言葉を思い出した。

 ■高嶋ひでたけ(たかしま・ひでたけ) フリーアナウンサー。1942年生まれ、神奈川県横須賀市生まれ。明治大学卒業後、65年にニッポン放送に入社。『オールナイトニッポン』などに出演。深夜ラジオでは“ヒゲ武”の愛称で親しまれた。80年代からは『お早よう!中年探偵団』『あさラジ!』などで“朝の顔”として活躍してきた。1990年からフリー。

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