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【ぴいぷる】撮影監督・山田康介さんは“必撮”仕事人 高倉健さんの言葉で仕事の姿勢が繊細に (2/3ページ)

 高校卒業後は、日本映画学校(現日本映画大学)に進学し、在学中から、プロの映画製作現場で撮影助手としてアルバイトをした。睡眠時間は毎日2~3時間、連日怒鳴られ続けるという過酷さに「向いていない」と思ったが、誘われて東宝映画に入社した。

 この世界で生きる覚悟が定まったのは、作品に懸ける先達たちの姿勢を見たからだった。その一人が、日本を代表する俳優、高倉健さんだった。

 「師匠」と仰ぐカメラマン、木村大作さんが撮影を担当し、助手を務めた日中合作の映画「単騎、千里を走る」(2005年)の製作でのことだった。高倉さんの撮影が終わり、セットを解体した後、現像が上がり、ピントが合っていないことが分かった。

 撮り直しが決まり、セットをもう一度組み直した後、高倉さんを一人、待っていた。

 「すいませんでした!」。そう謝ると、高倉さんは「まあ、しようがないよね。でも、大ちゃん(木村さん)に『あいつのことを叱れ』と言われたからな」と声を掛けると、山田さんに背を向けて「ふざけんじゃねーよ。馬鹿野郎!」と言って、中に入っていったという。

 迫真の演技だった。撮り直しが無事終わった後、高倉さんからはこんな言葉を贈られたという。

 「木村大作は日本を代表する撮影監督なんだから、その助手も一流じゃないと駄目だ」

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