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【ぴいぷる】“鉄道マニア”としておなじみも「これはまずい」 元カシオペア・向谷実、62歳勝負のキーボード (2/3ページ)

 流れとしては、CDを作ったから、ライブをやるというのが普通だが、これではまるっきり逆だ。CD製作は急ピッチで作業が進められた。もちろんライブの日が決まっているからだ。

 8月上旬に米ロサンゼルスで行われたレコーディングは「ほとんど一発録りでした」という。で、完成したアルバムが「THE GAMES-East Meets West 2018-」なのだ。

 「カシオペアでも多重録音はよくやったけれど、実は僕は一発録り派なんです。僕の信条として『自分に勝る自分はいない』と思っているんです。スタジオに入って、もっとうまく弾けるんじゃないか、ってやり始めたら、もうドロ沼。自分は自分でしかないんで。やっとこの年になって、そういうことが分かるようになりましたよ」

 現在、62歳。この年になって気付いたことがほかにもある。

 「これまではアルバムを作ったところで気持ちが満足していました。でも、それは間違っていたなと。作る行為と聴いてもらう行為がシンクロしないと意味がない。これが基本中の基本です」

 とはいえ、今回ホールツアーを行うことは大きなチャレンジだ。ツアーメンバーの顔ぶれをみれば、ジャズクラブなら確実に客席は埋まるだろう。果たして、ホールツアーで埋まるのか。

 それでも挑戦するには理由がある。

 「62歳になって挑戦できるのって、よくないですか。実はね、還暦を迎えたとき、同窓会の幹事をやったんです。そこで日本の定年制度を目の当たりにしたんですよ。ミュージシャンも会社経営者も定年なんてないでしょう。でも、僕の友人たちは結構リタイアしていたの。みんなまだまだやる気も元気もあるのに。なおさら、僕が踏ん張らないといけないなという気持ちになったんです。僕の挑戦をみて、みんなが元気になってくれれば、最高だね」

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