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【ぴいぷる】狂言師・和泉流二十世宗家・和泉元彌「受けたバトン、子に継ぐには難しゅうござる」 (2/3ページ)

 10月に東京・水道橋の宝生能楽堂で開催された和泉会別会では長男の和泉元聖、おいの和泉和秀といった若い狂言師も舞台に立ち、次世代の成長を強く印象づけた。

 「21歳で父を亡くしたとき、仕事の半分は父の代役だったので、不安を感じる暇すらありませんでした。ただ稽古をしていると、父の声や姿が自分の体に残っているのを感じるんです。父と積み重ねてきた日々がしっかりと残っていた。それが自信になりました」

 だからこそ、父がしてくれたことを、次世代につながないといけない。そう思うようになったのは30代に入ったころだった。批判もあったがひたすら舞台に向き合っていた。それでも「父がいてくれたころと比べて、20代は成長がやっぱり緩やかになっていたんです。それで自分が何をすべきなのかを改めて見直したとき、受けたバトンを次世代に渡す意味を身をもって感じました」。

 後進を育てていると、強く思うことがある。

 「受け継いだものを、次に渡すって大変なんですよ。弟子は間違っても師匠が直してくれますが、師匠が間違っても誰も直してくれない。それどころか弟子が間違ったものを覚えてしまうかもしれない。だから間違うことはできない。その責任たるやないですね」

 嫁姑問題などプライベートな話題でも世間をにぎわしてきた。それだけ“和泉元彌”という名前が世間に浸透しているともいえる。最近では、お笑いコンビ、チョコレートプラネットの長田庄平(38)の「そろり、そろり」というものまねがウケている。

 「ものまねって、元ネタを知らなければ面白くないじゃないですか。だから私も、ものまねをされるぐらい知られるようになったのかと。でも、実は彼のものまねは和泉流ではないんですよ」とまさかの指摘が…。

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