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【ぴいぷる】狂言師・和泉流二十世宗家・和泉元彌「受けたバトン、子に継ぐには難しゅうござる」 (3/3ページ)

 さて、どういうことか。一目で違う流派の所作だと気付いたという。長田自身に確かめてみると、京都出身で中学生のときに授業で狂言を習ったことがあることが分かったというのだ。

 「構えたとき、彼は手を開いています。和泉流は手を握るんですよ。そこが違うんです。私のまねをする長田くんのものまねをさせたら、私はうまいですよ。でも、長田くんに教えた方もうれしいでしょうね。中学生に教えたことが、こうしてしっかりと息づいているんですから」

 今、一番の願いは「長生きすること」という。「父は孫の活躍を見ることができなかった。だから、私はそれを見届けたい。随分先の話ですが」(ペン/福田哲士 カメラ/酒巻俊介)

 ■和泉元彌(いずみ・もとや) 狂言師、和泉流二十世宗家。1974年6月4日生まれ、44歳。東京都板橋区出身。青山学院大文学部卒。1歳半から父・和泉元秀に狂言を学び、4歳で初舞台。21歳で宗家を継承した。2001年のNHK大河ドラマ「北条時宗」で主演。02年2月、舞台で共演した女優の羽野晶紀(50)と結婚。同年4月に長女、采明、04年7月に長男、元聖が誕生。母親は“セッチー”こと節子さん(76)。

 映画「ウスケボーイズ」(公開中)、映画「おけちみゃく」(今月から随時公開)に出演。12月5日から俳優座劇場で上演される神田時来組の舞台「志士たち~明治維新に主役なし…あるのは魂のリレーのみ~」にも出演する。

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