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【新橋のネクタイ巻き TV視てますか?】橋部氏脚本「僕シリーズ」彷彿、“古畑演出”に笑いがプラス 「僕らは奇跡でできている」 (1/2ページ)

 前回書いたBSテレ東の連ドラ『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』では、栗山千明ふんする女性刑事が「行動心理学」を駆使して取調室の被疑者を落とす。『古畑任三郎』のような、ひりひりする心理戦が見どころ。

 今回書くフジテレビ火曜夜9時の『僕らは奇跡でできている』は、高橋一生ふんする大学講師が学生たちに「動物行動学」を教えている。“行動”つながり。しかもメーン演出が『古畑任三郎』の河野圭太。でも橋部敦子の脚本だから真逆のテースト。

 主人公は〈大好きな生き物のことや、自分が気になることについて考え始めると、周囲には目もくれず没頭してしまう性格のため、時に人を困らせ、時にいらだたせる“変わり者”〉だ。その彼が歯科医院の治療台で口を開け、才色兼備の“こじらせ”女性歯科医(榮倉奈々)と会話するシーンからドラマが始まった。『最高の離婚』の瑛太と同じ。思わずニヤリ。

 主人公を幼い頃から知る理解者の教授を小林薫が演じている。高橋と小林が、橋部の代表作「僕シリーズ」の3作目『僕の歩く道』(2006年)の草なぎ剛と大杉漣に重なってみえる。それだけで胸が熱くなる。

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