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【酒井政利 時代のサカイ目】「嵐・活動休止」「SMAP・解散」両者の決定的な違い (2/2ページ)

 大野がメンバーに心の内を話す半年前、事務所の先輩SMAPが解散した。その経緯を横で見てきて、ファンへの対応や事務所との距離感などは教訓になったはずだ。実際、SMAPが騒動を謝罪した衝撃的な生放送について、櫻井は自身がキャスターを務めるニュース番組で「“このままではSMAPは空中分解になりかねない”という木村さんの言葉に、後輩としてはショックを受けました」とコメントした。

 嵐の休止について、ビートたけしが「SMAPとは時代が違うから」「嵐はSMAPに勝てない。レベルが違う」「嵐と比べたらSMAPのほうが上」などと発言したが、グループの解散、休止ということに関して、SMAPと嵐には大きな違いがある。

 事務所の作戦策略や誤った疑念で揉めて、大きな犠牲を払ったのがSMAP。すべて本人たちの意志でこうなったのだと言わんばかりの事務所の巧みな操作で、メンバー個人が悪者のように言われもした。

 一方の嵐は、事務所が死活をかけて落としどころを話し合い、大野の当初の強い気持ちがやや緩やかになったことで円満さを前面に出している。

 自分らしく行動したいという思いが大きくなったとき、アイドルはこれまでの笑顔ではなく、偽りの笑顔を見せ始める。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 南沙織、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズ、矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、その売上累計は約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

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