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【永瀬白虎 アイドルSEXY列伝】梶芽衣子 殺陣の美しさにしびれた「修羅雪姫」

 漫画原作者の小池一夫先生がお亡くなりになりました。大変、寂しく、悲しく、残念です。

 先生と称したのは、今から10年ほど前に、小池一夫劇画村塾で実際に講義を受けていたからです。原作者を志していたわけではないのですが、先生が提唱する「キャラクター原論」に興味があったのです。

 講義初日、ブランドもののマオカラースーツに大柄の体躯を包んだ先生は、マフィアの大幹部のようでもあり、異様な迫力がございました。

 「こ、これが、あの小池一夫か!」というインパクト。ただ、講義の語り口はソフトで紳士的。そしてすべて興味深く、目からうろこが落ちまくりでした。

 講義は、常に“キャラ起ち”に関して。印象的なのは「魅力的なキャラには、弱点がないとダメなンです」という話題でしょうか。

 先生の代表作である『子連れ狼』(作画・小島剛夕氏)の主人公の元・公儀介錯人、拝一刀は最強の剣豪です。

 では、弱点はなにか? それが一子・大五郎、だと。連れている幼子は敵から狙われる弱点。しかし、そこから物語が構築されていく。

 作画の小島氏が「どんな姿で2人は旅をしている? おんぶか? 抱っこか?」と先生に問う。そこで、あの木製乳母車のアイデアが閃いたそうです。

 「その時代に乳母車があったのか」という小島氏の疑問には「それは、誰も見たことないンだから、(気にせず)いいンですよ」と。

 とにかく魅力的なキャラを創ればあらゆるエンタメは確実に面白くなる、そして、売れるという理論でした。

 当時、小池先生の原作漫画、映画を貪るように鑑賞しているときに出会ったのが映画『修羅雪姫』(東宝・1973年・藤田敏八監督)。

 主演は梶芽衣子様。亡き母の恨みをそのまま受け継ぎ、かたき討ちに奔走するヒロイン・修羅雪。

 作品冒頭、雪降るなかでの蛇目傘の仕込み刀での殺陣。あまりの鮮やかさ、カッコよさ、美しさにしびれました。

 梶芽衣子様というキャラにほれてしまったのです。芽衣子様はお宝写真集の世界でも有名で、写真家・長濱治氏による1冊は超高額の幻本です。

 小池先生から「ライターもキャラが起てば売れるンだよ」と言われましたが…いまだキャラ起たず。先生、どうぞ安らかにお眠り下さい。(永瀬白虎)

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