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【帯ドラマ劇場 週刊やすらぎの刻~道】老いた2人がどうして再会できたのか? 「原風景…子供のころやきついた心の風景じゃ」 (1/2ページ)

 ■先週のおさらい

 満蒙開拓移民団への参加をめぐって揺れる村に新たな騒動が持ち上がった。

 ある日、公平(風間俊介)の親友、ニキビ(関口アナン)の祖父、茂(古川がん)が行方不明になったのだ。最近はボケが始まり、ときどき訳が分からないことを話していたという。近所をすべてあたってもどこにもいない。

 生糸不況で養蚕から手を引くため、桑畑を焼いたころから口を利かなくなっていた茂。一家は移民団に参加予定だったが、いっしょに連れていくかどうかでもめていた。村人の話では、10年前に妻のヨネを亡くしたころからめっきり老け込んでいたという。

 そのころ、3里離れた茂の出生地、水沼でも、似たような騒動が起きていた。トメ(東山明美)というお婆さんが行方不明になっていて、やはりみんなで探していたのだ。その家も移民団に応募していてボケのでていたトメを置いていくかどうかもめていた。

 実は、茂とトメはその昔恋仲だったが、無理やり別れさせられたのだった。

 結局2人は、かつて逢引き場所としていた桑畑の旧水車小屋にいた。当時の2人を思い出した老婆が見にいったところ、楽しそうな歌声と笑い声が聞こえ、とても幸せそうだったという。そして、家族に引き取られ、互いに明るく手をふり、明日また会うように分かれた。

 どうやって茂は何十年も行かなかった遠くの思い出の場所へ1人で行けたのか、トメを探しだして会えたのか、公平やニキビには疑問だらけだった。