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【ぴいぷる】加藤登紀子 歌手生活55周年 夫と母を亡くした後に気付いた「私が歌う意味」 (1/3ページ)

 75歳を迎え、人生の第4幕が開いたという。この秋、歌手生活も55周年を迎える。いまだに現役バリバリだ。

 「私も歌手になって最初のころなんて、何年も続くなんて思ってもいなかったわ。周りも誰も本気で私が歌手をやるとは思っていなかったの」

 周囲は歌手活動がいつまで続くかをお遊びで賭けていた。周囲は1、2年に賭けていたが「私は5年に賭けたの。だって何か悔しいじゃない」。

 しかし、デビューから3年ほどたったころ、何ともいえない生きづらさを感じていた。だから、歌手としてにっこり笑うことをかなぐり捨てることにした。

 「そこから日本酒を飲みながら歌う『ほろ酔いコンサート』の前身が始まって今も続いているの。そして『知床旅情』や『ひとり寝の子守唄』がヒットしたのに、結婚して歌手活動にピリオドを打ってしまいました」

 出産、子育てを経て、1年後に再びステージに立って歌い始めた。休んでいる間に、フォークやシャンソンに限らずオーティス・レディングやジョン・レノンなどありとあらゆる音楽を聴いた。その中で聴くだけでは物足りなくなっていった。本当に歌いたいという気持ちが目覚めたのだ。

 「そこからね、自分の意志で歌うようになったのは。それまでは責任を果たすのに精いっぱいで右往左往ばかり。それが結婚して子供ができて、自分の許容範囲でしか歌えないという思いになったことで自分のスタイルが生まれた気がするわ」

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