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【ぴいぷる】加藤登紀子 歌手生活55周年 夫と母を亡くした後に気付いた「私が歌う意味」 (2/3ページ)

 ■自らに課した「2つのこと」

 歌手として活動する以上、自分に課していることががふたつある。ひとつは歌手としていい歌を歌いたいということ。もうひとつは、自分が生きてきた道を歌という作品で確かめていくことだ。

 「このふたつをやっていくにはね、大御所の珠玉の名曲と、私のオリジナルの曲が同じぐらいのパワーを持たないといけないの。これは大変でしたよ。だから私が(中島)みゆきさんの歌を歌って、(中森)明菜さんが私の歌を歌うといった双方向の活動ができたの」

 そんな55年の歌手人生を詰め込んだのが今年3月にリリースされたベストアルバム『あなたに捧げる歌』(ソニー・ミュージックダイレクト)。シャンソン、フォークから歌謡曲、フォルクローレ、琉球音楽…長いキャリアを象徴するように、全107曲6枚組というボリュームだ。

 「これでも随分圧縮したのよ。1枚のCDに入るギリギリの時間で選曲して。当初は5枚組の予定だったの。でも、それは早々に諦めていただきましたけど、フフフ」

 自身にとって、歌とはいったい何なのか。そんな問いに「うーん」としばらく考えると「やっぱり風邪を治すために歌うのかな」といたずらっ子のような目をみせた。

 冗談かと思いきや「でもね、コンサートツアー中なんかは、風邪を引かなくなったのよ。ステージってすごく気持ちいい場所なの。ハイパワーになるっていうか、日常生活の中で、そこまでテンションが高くなるなんてないでしょ。ありがたい場所よね」。

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