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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】「2000万円」という数字が一人歩き… 年金「払わない」若者たちの未来は暗いのか? (1/2ページ)

 金融庁の「老後資金は一世帯あたり2000万円不足」という報告が世間を心底ガッカリさせている。

 これは実際には当たり前の計算式で、65歳の無職夫婦が年金を毎月約20万円受け取り、生活費が26万で、毎月の赤字は約5万円。1年で赤字が約66万円。夫婦で95歳まで生きる場合には、約66万円×30年で、約2000万円の貯蓄が必要というとても分かりやすい計算式なのである。

 しかし、いきなり出された2000万円という数字が一人歩きしてしまい、この不透明な時代に2000万円の貯金がない奴は生きられないというようなひどい話になってしまった。

 しかも麻生太郎・金融担当相の独特の「100歳まで生きる計算をしたことあるか?」という独特の言いっぷり(その後報告書の受け取りを拒否するが)が、世間の反感を買ってしまい、「年間赤字約66万×30年」というシンプルな話を冷静に語る機会を完全に失ってしまったようである。

 本当なら現実的な問題に対して、高齢者がいつまでも働ける環境作りや生活費への減税などということを語り合い、毎月の赤字5万円を「黒字」に変えるという未来志向の話をしなければならないはずである。

 しかし冷静さを欠いた騒ぎが起きるほど、若者たちの年金制度への不信感は大きくなるばかり。数年前、20代の芝居関係の後輩から当たり前のように聞いた言葉がある。

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