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フジドラマ枠に異変 月9はヒット、木曜劇場は本塁打狙いに (2/4ページ)

 これまでとは明らかに異なる作風なのはなぜなのでしょうか? ともに30年超の伝統を持つ看板ドラマ枠に起きている変化を掘り下げていきます。

 ◆月9はヒット狙い、木曜劇場はホームラン狙い

 月9は、2010年代に入って視聴率の低下が止まらず、「最低視聴率更新」という報道が相次ぐなど、何度となく打ち切り危機が噂されてきました。昨年も『海月姫』『コンフィデンスマンJP』はネット上の評判こそよかったものの、視聴率は1桁に低迷。しかし昨夏以降、刑事ドラマの『絶対零度』、弁護士ドラマの『SUITS/スーツ』、科捜研ドラマの『トレース』、医療ドラマの『ラジエーションハウス』と、リアルタイム視聴されやすく安定した視聴率が計算できるジャンルの作品を続けて、2桁視聴率を獲得しました。

 同様に今夏の『監察医 朝顔』も、法医学という視聴率を計算できるジャンルであり、「月9は流行を追うよりも、看板枠として確実に視聴率を取っていこう」という方針が見えます。ただ、「恋愛の要素を入れない」「あえてシリアスな東日本大震災を扱う」「大きな事件や急展開のない静かなムード」という若年層から敬遠されかねないコンセプトは、これまでにない試みと言えるでしょう。

 『絶対零度』『SUITS/スーツ』『トレース』『ラジエーションハウス』が、「1年間2桁視聴率を記録」という一定の成果をあげたことで、「次は手堅いジャンルを扱うだけでなく、その中で攻めていこう」というフェーズに入っているのではないでしょうか。

 一方、木曜劇場は2010年代後半、何をやってもうまくいかず、視聴率はプライムタイムで放送される連ドラの最下位になることもありました。その中で唯一成功した『グッド・ドクター』は、現在月9が取り組んでいるジャンルであり、「フジテレビ制作の2枠に似た作品が並ぶ」のは得策と言えません。

NEWSポストセブン

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