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フジドラマ枠に異変 月9はヒット、木曜劇場は本塁打狙いに (3/4ページ)

 そこで浮上したのは、フジテレビが製作委員会に名を連ねて成功した『翔んで埼玉』のような振り切ったコメディ路線。『ルパンの娘』と『翔んで埼玉』の演出・脚本は同じスタッフであること、さらにコメディ映画『テルマエ・ロマエ』とプロデュース・演出が同じスタッフであることからも、その様子がうかがえます。

 スタートからここまで、『監察医 朝顔』は高視聴率を記録し、『ルパンの娘』は前述したツイッターのほか見逃し配信視聴数でも歴代最高レベルを記録。「月9は広告指標である視聴率を担い、木曜劇場は話題性やネットの反響を担う」という図式が浮かび上がってきます。

 たとえるなら、前者がコツコツとヒットを狙うアベレージヒッターで、後者はフルスイングでホームランを狙うホームランバッター。2010年代の低迷をきっかけに、長年の伝統にしばられることなく、新たな方針を打ち出しているのではないでしょうか。

 ◆なぜ「リニューアルします!」とPRしないのか?

 ただ、大きく変化させているにも関わらず、フジテレビは「ドラマ枠の方針を変えます」「月9はリニューアルしました」とPRしていません。

 「なぜPRしないの?」と思うかもしれませんが、もともと民放各局は、ドラマ枠そのもののPRをすることはほとんどないのです。たとえば、TBSの『日曜劇場』は熱い男たちが戦う職業ドラマ、『火曜ドラマ』は漫画を原作にした女性の共感を狙うドラマ。日本テレビの『水曜ドラマ』は女性主人公の仕事と恋を描いたドラマ。テレビ朝日の水曜9時と『木曜ミステリー』は刑事ドラマというように、それぞれハッキリとしたカラーがあるにも関わらず、各局が自らそれを打ち出すことはありません。

NEWSポストセブン

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