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【番記者は見た 松坂慶子・艶と愛の日々】「苦しかった…。慶子、偉いでしょ?」 小坂一也との結婚を諦めた夜 (1/2ページ)

 「小坂一也さんのことでしょ。さあ、なんでも聞いてください。正直にお答えしますから」

 メークの手を止めて、私のほうに振り向いた。京都・太秦の東映撮影所の楽屋にいた松坂慶子は、取材に訪れた記者の本音を見抜いていた。

 世間では「長年連れ添った十朱幸代から小坂一也を奪った女…」と悪女扱いされていた。そんな渦中の人が胸中を簡単に話すなんて考えられない。私は目を、いや耳を疑った。

 松坂は話し出した。

 「実は昨夜、京都のホテルの部屋に何度も彼(小坂)からの電話が鳴ったの。手が伸びて、何度も何度も受話器を取ろうとしたんだけど、必死でやめました。つらかった、苦しかった…。慶子、偉いでしょ?」

 小坂への思いを昨夜、断ち切ったばかりだったのだ。父親の英明さんから「男を取るか、勘当か」と詰め寄られた松坂は悩みぬいた結果、「小坂さんとは別れます。結婚しません」と涙ながら決断を伝えたという。

 約1年間、2人で住んだ都内のマンションも引き払ったばかり。それでも未練の男から電話があったが「断腸の思い」で気持ちを断ち切った。その翌日、彼女と会えたのだから幸運だった。

 「松坂慶子、小坂との別れを激白」というスクープ記事で、松坂の身辺は静かになった。余談だが、その後の小坂は77年5月、21歳年下の元ミス日本のモデルと結婚。97年11月に食道がんのため62歳で生涯を終えた。

 1人の男のために十朱も心に深い傷を負った。小坂に去られた当初、「17歳から15年間、女の一番いい時をささげたのに…。ホントに悔しかった、悲しかったです」と失意の念を述べている。

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