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【テリー伊藤 狸の皮算用】マラソン札幌変更…経費はすべてIOCに要求を 日本にはカネなんかねーよ (1/2ページ)

 もうこうなったら、国際オリンピック委員会(IOC)からカネを引き出すしかない。IOCのトーマス・バッハ会長が、突然、「東京五輪のマラソンと競歩を札幌に」と言い出したのは、中東はカタールのドーハで開催された世界選手権のマラソン、競歩で棄権者が続出したのを目の当たりにしたからだ。猛暑の開催にこうした危険があることはハナからわかっていたはず。

 そもそも前回の東京五輪のように10月ではなく、真夏にやらなくてはいけなくなったのは、アメフットやバスケといった人気プロスポーツのオフシーズンになるこの期間なら、米国のテレビ局から莫大(ばくだい)な放映権料を得られやすいからだ。だから、IOCは莫大なカネを手にしている。

 明日30日からのIOCの調整委員会で、東京都はマラソンのスタート時間を現在の午前6時から1時間程度前倒しする案や東北で開催する案を出すらしいが、それだけでなく、もっとゴネてこれまでの費用を負担させてもいい。

 灼熱(しゃくねつ)対策として、マラソン・コースの路面温度の上昇を抑える遮熱性舗装や霧状の水をまくミストシャワーを設置するなど、これまでに300億円以上をかけている。酷暑の東京を想定して、五輪とほぼ同じコースで行われた代表選考レースのマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)もムダになった。

 札幌変更の費用をめぐって、東京都・小池百合子知事は「大会組織委員会の武藤敏郎事務総長が『国が負担する』と明言された」と主張。一方の武藤総長は「そんなことは言っていない」なんて争っている。こんな内輪もめしている場合ではない。

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