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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】“井上ウイーク”に酔いしれ…飲み過ぎて「酔虎伝」に (1/2ページ)

 世界のボクシングの階級別の強豪が出そろった夢のようなトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」(WBSS)。バンタム級のトーナメントには日本人の井上尚弥選手がエントリーして決勝に進出しました。これまでの日本人ボクサーを超越したような井上選手についたニックネームは「モンスター」。私は彼の試合をデビューから追っかけていました。

 そのモンスター井上選手が、このトーナメントに出場すると決定したとき「井上がついに世界発進で強豪たちをぶちのめしてくれる!」という期待と、「もしかしたら日本が誇るモンスターが世界の強豪の前に倒されてしまうのではないか?」という不安が錯綜(さくそう)してしまいました。

 しかし世界の舞台で井上選手は最高のパフォーマンスを見せてくれました。決勝まで上がり、5階級制覇のベテラン、ノニト・ドネア選手を迎え撃ちます。上り調子で仕上がり抜群の井上選手の力を持ってすれば、たとえドネア選手であってもひとたまりもなく早期決着だと思っていました。

 しかし、さすがのドネア選手です。打ちつ打たれつの激しい試合で井上選手を有効打で流血させたのです。

 ハラハラ・ドキドキで迎えた11ラウンド。井上選手がついにドネア選手からダウンを奪い試合を決定づけ、フルラウンドで見事勝利したのです。

 11ラウンドの井上選手が奪ったダウンシーンに涙している私がいました。本当のベストバウトでモンスター井上に酔いしれました。