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【織田哲郎 あれからこれから】「じゃあ俺がやる!」と宣言 相川七瀬『恋心』PV撮影秘話 (1/2ページ)

 1996年7月にリリースした相川七瀬のアルバム「RED」は結果的に270万枚という、予想を大きく上回る売り上げを記録しました。

 そして9月に満を持してリリースしたのが「恋心」です。この曲は相川が10代の頃、彼女のために最初に作った曲でしたが、その頃はまだ大人っぽ過ぎて合わない気がしたので、完成させずにとっておいたのです。

 実はこの曲のPVで私は初監督をしました。最初にお願いした監督と意見が合わず、時間がない中で「じゃあ俺がやる!」と宣言してしまったのです。

 子供の頃に漫画家志望だったので、きっちり絵コンテを描きましたが、撮影のノウハウはまったく分かりません。新たにお願いした堤幸彦監督のチームに助けてもらいながらの進行でした。

 ほぼすべて絵コンテどおりで進みましたが、唯一ガソリンスタンドの爆破シーンだけは実現できませんでした。そりゃ当たり前です。どんだけ無駄に予算かけるんだって話です。

 とはいえ、いくらCDがよく売れた時代であるにせよ、あんな好き放題のPVを作らせてくれたエイベックスには感謝しています。

 しかもコンビニの店員役で、現エイベックス代表取締役会長の松浦(勝人)くんが出演したのをはじめ、エイベックスの関係者や相川のマネジメントチームが随所に出演して、相当むちゃなスケジュールながらお祭りのような楽しい撮影でした。

 当時、それ以外にはDEENやフィールド・オブ・ビューなどに曲を提供しながら、もうひとつBA-JI(バジ)というバンドをプロデュースしました。

 95年に「遊びに行こうよ」、96年に「青い風」という曲をリリースしたのですが、本当に才能のあるチームだったので、彼らをきちんと売ってあげることができなかったことは、いまでも悔いが残ります。

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