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【みうらじゅん いやら収集】己れの下にも脳はあるのでは? そのものズバリ“亀の頭” (1/2ページ)

 何故、こんなモノを買ってしまったのか、よく分からない。ソフトビニール製のスッポンのフィギュアである。たぶん、どこかの水族館の売店でつい、魔が差したに違いない。

 それが証拠に、以降、亀グッズなど集めてもいないし、コイツも久しぶりに仕事場の床の隅で見つけた。

 “しかし、何だな、似てるな”

 今までにも亀を見る度、思ったことだけど、その似過ぎ、いやもう、そのものズバリと言っていいほどの亀の頭に、己れの亀頭と比較してしまう仕末である。

 予々、思っていることは、亀の頭に脳ミソがあって、己れの方にないというのはおかしいんじゃないかってこと。

 「いや、単に形状が似てたってだけの話で」

 当然、そう言う生物学者もいるだろうけど、それじゃ亀があまりにもかわいそうだ。

 「お前、人間界で言うに事欠き、“モロ男性器頭”なんて言われてんの知ってる?」

 亀だって反抗期はあるだろう。十分、グレても仕方ない原因になる。

 だったら、均等にこちらの亀頭にも脳ミソがあってもいい。いや、実際、あるんじゃないかという行動を男は“枯れる”と言われるまで取っているではないか。

 意志とは関係なく勃つというのがそもそも疑しい。それは亀頭にも意志があって、上の脳と下の脳との対決がすなわち、若き悩みの正体ではないか。大概は、下の脳が勝り、浮気に走るのだけど、それを見つけられ、問い詰められた時の男の言い訳は毎回、冴えない。何度も言うけど、それは自分の意志ではなく、亀頭の言いなり。そう、亀頭の手下に成ってしまっているからである。