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【YFM 夕刊フジmusic】ミッキー吉野が追悼手記 盟友・浅野孝已さんとの絆 優しくて空気のようなやつだった…You’re Never Gone ずっと心にいるよ

 ゴダイゴは1985年にいったん解散しましたが、2006年に恒久的な再結成を果たします。昨年11月には「GODIEGO ロックが中国に入った日」コンサートを開催。今年の春も新型コロナウイルスの発生がなければ、日比谷野音「日中友好音楽祭2020 瞬間的永恒コンサート」など、いろいろなライブを行う予定でした。

 浅野との出会いから半世紀の間にいろいろなことが起こりましたが、絆はずっと変わらず、ゴダイゴ以外のプロジェクトが一番多かったのも浅野でした。2人で中国の大連にコンサートにいったり、M&A(MICKIE&ASANO)というユニットを組んだり。

 1951年生まれの同い年で、聴いてきた音楽も同じなので、一緒にいて楽。なんでもできました。言葉にしなくても分かってくれたし、なんでも言いやすいところもあって、それもいい関係を保てた理由でしょう。一時期90年代だったか、浅野が音楽に対して“気”が入っていないときがあって、「ちゃんと音楽をやりなよ!」と諭したこともあります。そのうちに「ちゃんとやりだしたよ」って、うれしかったですね。

 本当に優しくて、メンバーの誰もが怒っている姿を見たことがありません。僕が入院したり、何かあったときには、いつも最初に駆けつけてくれました。ゴダイゴの活動についても、思えば、いつも浅野に支えられていたような気がします。

 バンドのなかでは、いい意味で、空気のようなやつ。だから今、ゴダイゴの雰囲気は酸欠状態なんです…。亡くなってから、ほかのメンバーから幾度となく連絡が入ってきています。近年のゴダイゴは年に数回しか活動していませんでしたが、メンバーみんなの拠り所でした。そのなかで浅野は素晴らしいポジションにいた。派手ではなかったけどしっかりと。だから今、空気がなくなりどんなに大切な存在だったかと、苦しくてつらい。

 こんなに早く、突然亡くなってしまい、訳が分かりません。この先のゴダイゴのことも、メンバーが残っている限りはと思っていますが…。

 今、浅野に送る言葉はありません。それに僕のなかではいなくなっていません。

 ただ、“You’re Never Gone”。ずっと心にいるよ、と。

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