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【高須基一朗の“瞬刊”芸能】マスクとヅラをネタに… コロナ禍を万人向けの笑いに高めた、ビートたけしのセンス (1/2ページ)

 日本屈指の漫才師が集う「THE MANZAI 2020 マスターズ」(フジテレビ系)が6日放送された。ネット上では、ほとんどアジテーションのような早口で「桜を見る会」などの政治不信をまくしたてたウーマンラッシュアワーのネタが話題になった。ただ私にとって、ツボにハマったのは、最高顧問として出演するビートたけしのオープニングコントの方だった。

 毎年、お笑い芸人たちが練り上げたオリジナル漫才を迎え撃つように、浅草芸人のにおいを残したコメディーをぶつけるたけし。笑いにしにくい「コロナ禍」をあえて俎上に。実際にあったニュースから、飛行機の中でマスク着用をかたくなに拒む乗客に扮した。

 自身の大好きなヅラのネタをかぶせて、「マスクは付けないが、カツラは付ける」と豪語。ヅラ疑惑の芸能人を連想させる言葉を並べるなど、暴走ぶりは相変わらずで、最後は、客室乗務員に空中の機外へ放り出され「オレたちひょうきん族」のタケちゃんマンの登場シーンのBGMが流れる。

 パラシュート代わりに懐から巨大マスクを出して着地を試みるが、フジテレビ社屋の球体部分を突き破って落下。そのままスタジオにスイッチすると、たけしは「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎の市松模様の衣装で登場した。一瞬、自身が監督主演した映画「座頭市」(2003年)の場面を連想させるような立ち振る舞い。ハプニングのようなずっこけたコントの中に、計算されたセンスが詰まっていた。

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