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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】「来たときよりも美しく」は誰のため? バーベキュー、火の不始末やごみ放置問題が複雑化 (2/2ページ)

 アウトドアの遊びというのは、山登りから釣り、キャンプ、自然に対して大なり小なりの「罪」を含んでいる。自然への愛などと美辞麗句でごまかしても、自然の最大の天敵は人間だ。

 「自然を愛するのであれば、自然に近づかなければいい」という、アメリカの有名な経済学者の名言もあるくらいだ。

 大自然には申し訳ないが、私はアウトドアで遊ぶのが好きだ。避けられない「罪」の中で、一番小さなものを選び、また現地に住む方たちに対して、なるべくストレスにならないスタイルを取り続けることが、この遊びを長く続けられる「得策」だと思っている。

 だから、毎年夏になるとメディアをにぎわす「バーベキュー狂騒曲」のトラブル映像などを見ると、マナー以前に彼らは、その夏の瞬間における消費的なことしか考えていないのだと思う。

 夏が終われば、後は知ったことではない。自分の庭を荒らされたような思いになるであろう、現地の人の気持ちも遠い絵空事。

 だが、夏が終わって秋になっても、冬になっても、長きにそのフィールドで遊ぶことを愛している者は、そのフィールドが荒れることや、現地の住民とのトラブルを何よりも避ける。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も更新中。

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