【高須基仁 人たらしの極意】あえて書く!内外タイムス破産の真相

2009.12.03


再生を祈って「弔辞」を読んだのに…。「訃報」に高須も呆然=今年6月1日、東京・ディファ有明【拡大】

 誰も真相を言わないので、あえて書く!! ズバリ、内外タイムス社の破産のことだ。

 内外タイムス社は先月30日、東京地裁に自己破産を申請。地裁は同日午後5時すぎ、破産手続き開始の決定を出した。

 当日発行の夕刊紙「リアルスポーツ」を校了し、ホッと一息ついていた全社員約40人が会議室に集められたのは午前11時すぎ。重森弘充社長から「破産手続きを申請した」と告げられた。

 一時金が支払われ、午後には数人の幹部を残し、社員たちは私物を整理して社屋を退出した。

 突然の通告で、社員はまさに呆然自失で、思考停止状態に。夕刻の午後6時すぎ、私の連載コラムを担当する文化部長K君から連絡を受けた。K君は「明日掲載する予定だった11月22日のホリエモンと高須さんの長時間対談は宙に浮きました。面白かったのに…」と嘆いていた。

 今月1日の新聞は発行されず、休刊という形で約60年間の歴史に幕が下ろされた。

 思いだすのは、今年6月1日に東京・ディファ有明で行われた「内外タイムス新聞葬」だ。

 「新聞葬」とふざけたのは、長い歴史を刻んだ「内外タイムス」の名を「リアルスポーツ」に変更するためだった。

 アントニオ猪木も来席し、約1000人の内外タイムスファンで会場は超満員だった。

 「弔辞」を読むことになった私はこう述べた。

 「かつて昭和30年代にコメディアンとして一世を風靡したトニー谷は内外タイムスをこうたとえた。『下半身は内外タイムス、上半身は朝日新聞!!』。トニー谷は男の頭脳と股間はどうも整合性がつかず、折り合わないと言いつつ、内外タイムスが編み出した“三行広告”のあやしさと淫靡さを礼賛していた」

 それからわずか6カ月で破産。本当の「お葬式」をする羽目になるとは!!

 実は先月12日、内外タイムス社のオーナーで、社主でもあった南原貴裕氏は重森社長を連れて、私の会社がある浅草田原町を訪問していた。

 医薬品成分ステロイド入りの化粧品を無許可で販売したとして、南原氏は8月、警視庁に薬事法違反容疑で逮捕され、執行猶予付き有罪判決を言い渡されていた。

 その南原氏から、私は「どこか内外タイムス社の引き受け先はないか」と相談された。執行猶予が付いたとはいえ、有罪判決を受けた南原氏は、メディアから身を引く覚悟だったのだろう。

 不退転の覚悟を知った私は東西奔走し、資本家を探した。しかし、約25億の負債額はとてつもなく多額であり、平成不況の中、合意をする時間が足りない。しかも、4億以上の資本金の株の保有者についての不明な点の解明にも時間がかかる。

 そのさなかの先月22日にディファ有明(偶然です!!)で対談したホリエモンは「高須さん、数年前のことだけど『内外タイムス社を買わない?』って話があったんだよ…」と興味津々に話していた。

 先のことはわからない!! 済んだことは仕方がない!! ただ一途、ひたすら精一杯!!

 そんな気分で、内外タイムス社の元社員約40人は私からの吉報を待って自宅待機中である。

(出版プロデューサー)

 

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