【LA発芸能WATCH】同性愛者、大スターの遺児…2009年「興味をそそる」10人

2009.12.16

 この時期、メディアが行う総決算特集は、あっという間に過ぎ去ろうとしている一年を振り返らせてくれる。TV番組では先週放送されたバーバラ・ウォルタースの「10 Most Fascinating People」が注目を集めた。

 ABCテレビ恒例のこの番組のタイトルを“魅力的な人”と直訳すると、少々辻褄が合わなくなってくる。ここは、いい意味でも悪い意味でも、“10人の最も興味をそそる人たち”と解釈した方がベターだろう。

 人気キャスターのバーバラが独断で選んだ10人で、これは毎年、賛否両論が起きる。音楽界からは、歌手のレディ・ガガと、アダム・ランバート。16年になる番組の歴史で2人の“クゥイア”(同性愛者)は初めて、と眉をひそめるムキも。

 番組ではガガにバーバラが「あなたはバイセクシャル?」といきなり直球質問。過激でエロチックなステージで話題を提供してきたガガだが、しおらしくためらいながらも「ボーイフレンドがいるけど、女性と性関係を持ったことはあるわ」。米音楽賞の舞台で男性キーボード奏者と同性キスを披露したアダムは「僕はホモセクシャル。それがどうしたというのさ」と開き直ってみせた。

 意外な人選は、マイケル・ジャクソンの3人の遺児。過去、マイケルにインタビューし、彼の追悼式で遺児たちをつぶさに観察したバーバラならではチョイス。今年の出来事としてマイケルははずせなかったのだろう。

 スポーツ界からは、NFLフットボールのスター選手で、ミネソタ・バイキングスのクオーターバック、ブレット・ファーヴ。2度の引退宣言を撤回し40歳でカムバックした中年の星だ。

 政界からは、著書の発刊で再びマスコミ注目の元アラスカ州知事、サラ・ペイリン。民主党支持者からますます嫌われ者のペイリンに、「あなたほどジョークのネタになっている人はいない」とバーバラ。ペイリンは「皆デタラメよ」と応戦し、イメージアップをはかっていた。

 リベラル派に嫌悪感を催させるもう一人が、ケーブル局で最も視聴率を稼ぐ政治評論家のグレン・ベック。オバマ大統領をファシスト、コミュニスト、マルクス主義者と呼んで物議を醸した過激派ベッグが、“泣かせのバーバラ”の話術でホロリとしてみたのは、演出だったのかも。

 No.1に選ばれたのは、ミシェル・オバマ大統領夫人で、これは予想できた人選だった。(板垣眞理子)

【全米「興味をそそる10人」リスト】

☆レディ・ガガ(23):歌手、パーフォーマンス・アーティスト

☆ジェニー・サンフォード(47):サウスキャロライナ州知事夫人。夫の不倫に敢然と立ち向かう姿勢と知性で人気者に

☆タイラー・ペリー(40):アフリカ系の俳優、プロデューサーでエンターテイメント界の実力者

☆ケイト・ゴスリン(34):リアリティTVショー「ジョン&ケイト プラス8」で人気。8人の子の母。夫ジョンの不倫から離婚協議中

☆グレン・ベック(45):保守派の政治コメンテイター。オバマ大統領への猛烈な攻撃で物議をかもす

☆アダム・ランバート(27):ロック歌手。オーディション番組「アメリカン・アイドル」準優勝者。ゲイを公表

☆ブレット・ファーヴ(40):40歳にしてNFLミネソタ・バイキングスで活躍した中年の星

☆サラ・ペイリン(45):元米副大統領候補。元アラスカ州知事

☆プリンス・マイケル1世、パリス、ブランケット:マイケル・ジャクソンの遺児

☆ミシェル・オバマ:オバマ米大統領夫人

(出演順、マイケルの遺児は映像のみ)

 

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