【今週のご推笑・東】ハライチ 進化続ける“ノリボケ漫才”

2010.05.28


漫才コンビ「ハライチ」【拡大】

 坊主頭に「ALASKA」トレーナーがトレードマークの澤部佑と、成宮寛貴の髪形を意識した岩井勇気がハライチ。コンビ名は2人の出身地・原市(埼玉県上尾市)が由来だ。

 幼稚園からの幼なじみで、高校卒業間近のころ、所属事務所主催のオーディションでグランプリを獲得して特待生に。「(無料になった)学費分ぐらいは働こう」(澤部)と、2005年にコンビを結成した。

 ブレークのきっかけとなった“ノリボケ漫才”。1つの話題に岩井がボケのフレーズを振ると、澤部がツッコミ返さず、ひたすら乗っかり続ける、漫才の新スタイルを身につけた。ツッコミの間がなくなることで、笑いどころが増え、スピード感と面白味が増したのだ。編み出したのは岩井で、「夢の中でネタが思い浮かんできたんです」と、秘密を明かす。

 M−1グランプリには5回挑戦して昨年は5位。もちろん今年は優勝を目指す。このほどリリースした初DVD「ハライチ」(コンテンツ・リーグ、3000円)では、決勝で披露したネタの完全版を含め7本の漫才を撮りおろした。

 ノリボケばかりではなく、正統派漫才「イイコト。」も収録。ネタの合間に入る特典映像「ハライチぃ散歩」は地元・原市でロケ敢行。出身小学校で岩井が器用にピアノを弾く秘蔵映像も。見どころは「思い入れがある30分間漫才『お風呂。』ですかね」と澤部。岩井も「ノリボケられない『???』を是非…」と、教えてくれた。

 お笑い界に新風を吹き込んだノリボケ漫才。ハライチは進化を続けながら、爆笑旋風を巻き起こしていくだろう。

 (演芸評論家・高山和久)

 

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