【高須基仁 人たらしの極意】石井和義も反撃の準備 前田日明の“志”が徐々に浸透

2010.07.22


石井氏の終わりなき格闘にエール【拡大】

 格闘家、前田日明のリングスが主催するアマチュア格闘技大会「THE OUTSIDER」。

 かつて暴走族や愚連隊、ヤクザだった不良たちに格闘技を通じて、更生の道を歩ませるという試みのため、前田が2008年から立ち上げ、現在、大ブレーク中だ。

 プロの大会にはない“がむしゃらファイト”や、劇画「あしたのジョー」ばりの成り上がりストーリーが人気を呼び、本拠地の東京・ディファ有明には2000人あまりの若者が集まり、超満員の状況が続いている。

 2008年の第1回大会のころは、「ケンカ上等」とばかりに、リング上でも外でも、応援をする仲間を巻き込んで大乱闘のオンパレードだったが、前田が編み出した「リングスルール」が徐々に浸透。

 「ファイトが終わればノーサイド」の考えも広がり、背中に入れ墨をたとえ入れていたとしても、ルールに従うことの大切さを若い不良たちは少しずつ理解し始めた。

 「K−1」や「DREAM」といったプロ格闘技イベントが、かつての勢いを失っているのと反比例して、「THE OUTSIDER」の熱狂度は上昇する一方だ。

 この盛り上がりに呼応するようにして、今年に入り、全国各地で、不良たちを中心にアマチュア格闘家をリングで戦わせる「地下格闘技」が次から次に勃興している。

 そんな折、6月20日の「THE OUTSIDER」第12戦に、前田日明に敬意を抱く11の地下格闘技団体の代表が集まり、前田の薫陶を仰いだ。

 当然、これを仕掛けたのは私だ。

 前田は各代表に向かって、「選手の命を守れ!!」と、やりたい放題のケンカのような危険なルールが、出場選手の死を招くことを危惧し、「前田式リングスルール」を順守するよう求めた。

 その上で、「THE OUTSIDER」を立ち上げた理由を、不良たちの更生の一つの手段であることを語り、「アウトサイダーであっても、本格的な“アウト・オブ・ロー”になってはならない!」とも諭した。

 大会終了後は、11団体の代表を中心に、主力選手らも加わり、東陽町のホテルの会議室に集合。前田の薫陶をかみしめ、50人規模の「第1回地下格闘技サミット」が開かれた。

 その一方で、私は今月15日、逆風の吹くK−1の元館長、石井和義氏と久しぶりに会った。

 「高須さん、K−1の運営は、すべて谷川(貞治)さんに移って、もう7年もたつんだ…」と石井氏は言い、「何か新しい格闘技のあり方を考えているんだ」と、約2時間の話し合いのラストに語った。

 「新しい格闘技って何?」と私が問うと、「子供のころのなつかしい運動会で、妙に男として燃えた、攻守がすさまじい棒倒しと騎馬戦をイメージしている」とポツリ。

 広いグラウンドで繰り広げられるプロの格闘家による棒倒し戦、4人1組の騎馬戦のコンセプトは、近い将来、必ず石井氏の手腕により実現化されるはずだ。

 石井和義の反撃の日は近い!!(出版プロデューサー)

■高須基仁の“百花繚乱”独り言HP=「高須基仁」で検索

 

注目情報(PR)