1500人斬り“ハメ映像王”激白「ウラは儲からない」

2009.11.26


西浅草にバーを開いたハメ撮りの帝王・辻氏【拡大】

 「ハメ撮りの帝王」と呼ばれて裏ビデオ界に君臨したものの、わいせつ図画陳列などの有罪判決を受けて約3年間服役していた辻幸雄氏(60)が先ごろ出所し、夕刊フジの取材に応じた。「刑務所の処遇が改善されてホームレス生活に比べれば何十倍もよかった」という辻氏は、「もう裏ビデオは儲からない」と、バーのマスターとして社会復帰の第一歩を踏み出したという。

 辻氏は1990年代初めからビデオの制作を始め、自ら撮影と男優をこなすハメ撮り作品で人気を集めた。出演の素人女性や撮影、プレーのクオリティーが高く、しかも無修正だったことから、裏ビデオ界では「辻作品」としてブランド化され、いつしか「ハメ撮りの帝王」と呼ばれるようになった。

 「何も見えない映像はお客さんに対して申し訳ない」というのが辻氏の信念。あくまで無修正にこだわったため、逮捕と服役を繰り返し、直近では2005年10月にわいせつ図画陳列などの容疑で逮捕された。東京地裁は辻氏に懲役3年6月の実刑判決を言い渡し、控訴したものの東京高裁が棄却。06年11月に広島刑務所へ収監された。

 辻氏によると、刑務所暮らしはこれで8回目になるが、「昔に比べれば面会で外部とのやり取りができたり、食事が改善されて楽になった。ホームレスに比べると何十倍もいい生活ができる」と塀の中は意外にも快適だったという。

 今年6月30日、辻氏は晴れて自由の身となった。10月には還暦を迎えたが、「出所後、これまでに6本のビデオを撮影した」というから驚く。もちろん、すべて自ら主演のハメ撮り作品だ。

 血気なお盛ん、と思いきや、意外にも辻氏は弱気。「『1年間で200人撮る』と目標を掲げたが、実現は難しい」と肩を落とす。

 「辻作品」はキャスティングから撮影まですべて辻氏が1人でこなす。この道15年以上のキャリアなので、「女の子を集めるのは簡単。制作費も1本10万円で済む」が、その後が大変なのだという。

 「今はDVDを出したその日にコピーされた海賊版が出回り、1枚100円程度で取引されてしまう。そうなると、本物は売れない。海外のアダルトサイトで配信できる話があればやってみたいと思うが、いずれにしても裏ビデオを本業にして食べていくのは難しい」。裏ビデオ界もデジタル化やネットの影響をモロに受けているのだ。

 そこで辻氏は先月29日、東京・西浅草にバー「アルカディア」をオープンさせた。資材の多くはホームセンターで入手し、スタッフと共に工事した手作りの店だ。手ごろな価格設定に加え、これまでに1500人斬りを果たした辻氏の伝説を聞こうと連日、多くの男女でにぎわっているという。辻氏は「新規に店を開くことには不安もあったが、ファンの人たちは調べてやってきてくれると思う。酒を飲みながら何でも語れる場にしたい」と話している。

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