金八先生“加藤優役”でブレーク 直江喜一さん

★松井建設多摩営業所所長に

2010.04.27


今は中堅建設会社の営業所長を務める直江喜一さん【拡大】

 「保育士やってる長女が1月23日に嫁に行き、今は少しホッとした半面、やっぱり寂しさもあります。娘の名字が変わってしまうってのは、オヤジにとっちゃ本当に複雑なものですよ」

 武田鉄矢主演の大人気ドラマ『金八先生』第2部で、不良転校生・加藤優役を演じた直江喜一さん。「オレは腐ったミカンじゃねえ!」の名セリフを覚えている読者は多いだろう。

 放映から30年。当時18歳だった直江さんは現在、松井建設多摩営業所長を務めるサラリーマンだ。

 「仲人もやって結婚式の時に涙ぐんだことは何回もありますが、いざ自分の娘となると全く別ですね。バージンロードで腕組んだだけで涙がボロボロ止まらず、感謝の手紙を聞かされたときは、我慢できずにワンワン泣いちゃったなあ」

 芸能界から身を引いたのは29歳。「加藤優」の印象が強すぎて「金八先生」以降は役に恵まれず、10年近く副業で生計を立てた。

 「いつか売れる役者に! って心に誓い、コンビニや塗装会社で働きながら頑張ったけど、現実は厳しかった。無邪気に遊んでる娘たちの顔を見て決心したんです。やっぱり、自分だけの人生じゃないからね」

 そんな経緯で今があるだけに、お嬢さんの結婚式はより感慨深かったのだ。

 新天地に選んだのは、塗装業時代の取引先だった建設業界。「この業界は資格勝負。私は高卒なので、30歳過ぎてから毎週木・日曜の2日間、都内の専門学校に通学しました」

 努力の甲斐あって、1級建築施工管理技士と2級建築士の資格を取得。その後、35歳の時に縁あって松井建設に転職するや、営業もできる技術屋として頭角を現し、08年10月、営業所長に栄転したのである。

 「リーマン・ショックの直後だったので、毎日必死で営業して何とかノルマをクリアできました。芸名ではなく本名で出演していたため、今でも『金八先生に出てた加藤クン?』とよく聞かれますが、それで契約ができるほど世の中甘くありません。アフターサービスもきちんとこなして、前進あるのみです」

■なおえ・きいち 1963年1月8日、東京都出身。小さい頃から芸能界にあこがれ、中学1年で児童劇団入団。80年、高3の時に当時大人気ドラマだった『金八先生』第2部の準主役・加藤優役に抜擢されてブレーク。その後、29歳で中堅建築会社に転職。35歳の時に東証1部上場のゼネコン、松井建設へ。2008年10月から同社多摩営業所所長。1級建築施工管理技士、2級建築士。

 

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