談志がラジオで久々の怪気炎 毒舌健在、仰天裏話の中身

2010.06.22


立川談志【拡大】

 糖尿病による半年以上の療養を経て4月に高座復帰した落語家、立川談志(74)が21日、復帰後初めてラジオパーソナリティーを務める文化放送の1時間の特番「談志なう」(27日午後6時から放送)の収録を行った。肝心の高座を続けることには相変わらず消極的ながら、毒舌は健在。旧友の石原慎太郎都知事に政界復帰を促されたという仰天裏話などを披露した。

 声帯にコラーゲンを打つ治療を続けているという談志は、この日の夕方、ボーダー柄のシャツにジーンズでスタジオ入り。

 番組は1時間特番で「今」「昔」「未来」の3テーマについて語り尽くすという内容。かすれ声ながら、毒舌は健在だった。

 35歳で参院議員になった当時を「何もわからないんだから。3年先輩の横山ノックのとこに相談に行った。『夜も寝ないで勉強した』と言ってたね。(ノック氏は)勉強したことはしたけど、わかったか、わかってなかったは知らないよ」と振り返った。

 リスナーからのメールで、かつて皮肉をこめて「菅直人を総理大臣にしよう」と呼びかけたという話を指摘されると、「覚えていない」。

 「武蔵野あたりの市会議員が柄に合っていると思っていたけど、まじめなやつと思ったよ。少なくともハマコーあたりとは違うと思ってた」と菅首相を評し、「どんないいやつでも権力持つと悪くいわれる。だけど、権力的になってもらわないと困るわけよ。自分の権力使ってもらわないと」と持論を展開した。

 さらに、健康を気遣った石原都知事が約2年前に「元気を出そう」と参院選出馬の話を持ちかけてきた話も披露。

 「『今度、議席が東京都で増えるから。おれの責任で当選させるから出ろ』って。冗談言っちゃいけねえよ! もっとも今はひまだからね。まあ月にいっぺんぐらい顔出してもいいけど」とジョークを飛ばした。

 1時間強の収録では、芸能界、政界などでの幅広い交友録のほか、利口でやんちゃだった少年時代、音楽や映画への深い造詣、死生観にも話題が及んだ。

 今後については「成り行きですけどね。いくらか金も稼がなきゃいけないからね。(ラジオで)対談をすると、それでショーは出来上がっちゃいますから」と、ラジオ出演に前向きな姿勢を見せた。

 収録後は「疲れとかははない」と感想を述べながらも、「相変わらず、こんな声で。きついし、つらい。年齢のせいかもしれないね。ラジオはいけるんじゃないかと思う。ただ、舞台の声がなかなか出てこない」と自己分析。「独演会だとか、ああいうホールに出ることはないと思いますね」と改めて語った。

 今後は雑誌の執筆や対談にも取り組むといい、「(ビート)たけしと、爆笑問題の太田(光)と3人で話した。時間的にはけっこう話してるんです。入院中も毒蝮(三太夫)と3時間も話した」と明かした。

 談志は4月13日、都内で開かれた立川流落語会で高座に復帰して、「首提灯」を披露した。

 待ちに待ったファンを喜ばせたが、終演後は客席に「これが見納めだと思う。ごめんなさい」とポツリ。その後の会見でも「引退に近い状況になりかねない」などと弱気発言を繰り返していた。

 ラジオを足がかりに、再びの高座も見たいものだが…。

 

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