日テレ大ブーイング?巨人阪神戦、中継ゼロのウラ事情

2010.08.03


巨人・グライシンガーの復帰先発など見どころ満載のGT3連戦も地上波中継なし【拡大】

 日テレに大ブーイング?! きょう3日から始まる首位阪神と2位巨人の直接対決3連戦は、今季最大の盛り上がりを見せることは間違いないだろう。しかし、またかと言うべきか、この3連戦のテレビ地上波中継はゼロ。

 優勝の行方を占う3試合を、東京ドームへ行けないファンは、3連戦の放映権を持つ日本テレビ系の「BS日テレ」かCSの「日テレG+」で視聴するしかない。特に5年ぶりのリーグ制覇へ向けて意気上がる関西の虎党から、日テレに怒りの声が上がるのは必至だ。

 GT決戦の地上波中継ゼロという事態に、在阪テレビ局関係者は「関西の多くの視聴者の阪神戦への執着は、関東では想像できないほど強い。ほとんどの阪神戦は地上波(関西ローカルを含む)で中継され、試合途中で中継を終了しようものなら、(テレビ局に)『途中で終わるくらいなら中継するな』といった厳しい苦情が多数寄せられる。この3連戦の地上波中継が全くないとなったら、いったいどんな騒ぎになることか…」と表情を曇らせる。

 実際、関西テレビ(フジテレビ系)が中継した7月13日の阪神vs巨人(甲子園)は関西地区で視聴率16・7%をマーク(ビデオリサーチ調べ、以下同)。関西での阪神戦中継は依然、試合展開によっては20%台をうかがおうかという高視聴率が期待できる。

 今季のホーム球場での1試合平均観客動員では、12球団中1位の阪神が4万2228人(2日現在、以下同)、2位の巨人も4万1082人で決してヒケは取らない。

 ところが地上波の視聴率となると、一気に東西格差が激しくなるのだ。巨人の身内でもある日本テレビは今季、地上波では巨人主催試合を22試合放送するが、うちナイターはわずか8試合。その8試合中、すでに6試合の放送を終え、関東地区で視聴率が2ケタを記録したのは開幕戦の3月26日ヤクルト戦のみという惨状である。他の民放でも同様で、3%台という試合もあった。

 日テレ関係者は「首位争いが過熱してきたのは7月中旬からで、それまでは巨人の独走気配だった。番組を巨人戦中継に差し替えるのに時間がなさ過ぎた面もある。ただし、ウチの火曜、水曜、木曜のゴールデンタイムには『火曜サプライズ』、『踊る!さんま御殿!!』、『ぐるぐるナインティナイン』といった人気番組がラインアップされている。巨人戦と差し替えを提案しようにも、最近の視聴率では説得力がない」と苦しい胸の内を明かす。

 結局日テレではこの3連戦全試合を、BS日テレで最大午後9時54分まで、日テレG+では試合開始から終了まで中継するが、地上波では“シカト”。キー局が通常の人気番組を放送する以上、高視聴率が期待できる在阪系列局(よみうりテレビ)が単独で東京ドームからの映像を放送するワケにもいかない。

 日テレにとって今季中継予定ナイターは、今月20日の阪神戦、同26日の中日戦(ともに東京ドーム)の計2試合を残すのみ。日テレ宣伝担当者は「優勝争いが大詰めとなる9月以降、巨人戦中継を組み込む可能性はあります。ただ、クライマックスシリーズで日本シリーズ出場権を争うようになってから、ペナントレースへの興味が薄れたと感じている視聴者もいらっしゃるようで、果たしてどこまで白熱するか」とみている。

 関東での巨人戦地上波中継はいまや、中継試合数減→視聴習慣が失われさらに視聴率低下の“負のスパイラル”にはまっている。今回は関西の熱い虎党が、関東の冷めた空気のあおりをくった格好だ。

 

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