尾崎紀世彦、幻のバンドで「ウルトラセブン」復活秘話

2010.09.02


43年ぶりに3人そろった「ザ・ワンダース」の朝コータローさん、小栗俊雄さんと尾崎紀世彦(左から)【拡大】

 歌手、尾崎紀世彦(67)が、ソロデビュー前の1960年代に所属したGSバンド「ザ・ワンダース」が約40年ぶりに再結成。あの「ウルトラセブンの歌」をオリジナルメンバーで再現した。

 ワンダースは、「赤い花びら」などのヒットを飛ばしたが、特撮ファンには「♪セブン、セブン、セブン…」の「ウルトラセブンの歌」を歌った伝説のバンドとしても記憶されている。

 再結成を仕掛けたのは、宮城県内の貴重な昭和の映像を収録したDVD「続・昭和の情景」(仙台放送制作、4800円)の企画プロデューサー、伏谷宏二氏(43)。一般市民から提供された8ミリフィルムを編集中に偶然、68年7月に仙台市内の遊園地で行われたウルトラセブン着ぐるみショーのシーンを発見したのが、きっかけだった。

 熱心な特撮ファンでもある伏谷氏は「このシーンに尾崎さんたちの歌をかぶせたいと思い、メンバーの方々にお願いして回った」。

 尾崎は「ほかの2人が『やる』と言っているのに、私がやらないわけにはいかないでしょう」と、快く「セブン」のレコーディングを承諾し、7月末に仙台のスタジオでメンバーの朝コータローさん(68)、小栗俊雄さん(67)と再会した。

 3人が一度にそろうのは、71年に尾崎がソロで日本レコード大賞を受賞した「また逢う日まで」のレコーディング以来、実に約40年ぶり。尾崎は「楽屋が別々なのはおかしい。3人一緒にしてくれ」とスタッフに求めるなど、和気あいあいとした雰囲気でレコーディングにのぞみ、2日間で「ウルトラセブンの歌」を仕上げた。

【40年ぶり再会、DVDのBGMではもったいない】 

 「よくソロで歌ってほしいといわれるが、3人でなければ歌う気がしない」と尾崎が言うほど強い思い入れがある曲。67年に「ジ・エコーズ」名義で発売された。伏谷氏が当時の事情を明かす。

 「当時、ワンダースはテイチクの専属アーティストだった。『セブン』の歌は他のレコード会社が関係していたので、名前を変えて出すことになった。十数年前に出たウルトラセブンのCD解説本の中で『エコーズ=ワンダース』という事実が明かされたが、読者は特撮ファンが中心。数年前、尾崎さん自らが、テレビ番組の中で明かすまでは、多くの人が知ることはなかったと思う」

 再録された「セブンの歌」は、DVDのBGMにするだけではもったいない出来映え。特典CDとして、18日から仙台放送のホームページで販売を開始する。

 

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