大のG党だった池内淳子さん…夕刊フジにだけ見せた素顔

2010.09.30


楽屋で髪を結う池内さん。新東宝の看板女優だった=1963年6月【拡大】

 芝居への執念から、見事に復帰を遂げた姿を取材したのが昨年の9月30日。そのちょうど1年後に訃報に接するとは、残念でならない。

 東京・赤坂で舞台「母の贈物」の稽古中、池内さんにお会いした。2007年4月、主演舞台「三婆」の千秋楽後、胸に違和感を覚え、診察を受け間質性肺炎、胸水貯留を発表した。

 「三越劇場は小さいから怖いのよ。お客様がすぐそこでしょ。顔色が悪い、声がおかしいわねって聞こえてきちゃうから」

 愛煙家だったが、やめていた。「たばこをやめて10年経っていたのが良かった、と医師に言われたの。肺に溜まっていた水もきれいだったから、少しずつ水を抜いて、声も出るようになったのよ。原因は過労とストレスみたい」

 闘病中に、白内障の手術も済ませ、2年半ぶりの主演舞台への情熱をみなぎらせていた。

 「入院中、食事がおいしくて太っちゃって」と話す屈託のない笑顔からは、老いが感じられなかった。

 苦労は見せない人だった。病院ではパジャマのまま、“裏の階段”を1階から7階まで上り下りして体力を維持。退院後は東京都内の自宅近くの書店巡りを日課として、リハビリに務めた。

 「1時間半くらい掛けて散歩をするの。日焼けしないようにして坂道をゆっくり、汗をかくように。本は政治、経済、ノンフィクション…と乱読するほど活字が大好きなの。縦書きの日本語を見ると意味があるって思うわ。縦書きだとキレイでしょう。睡眠は熟睡で3時間。だいたい朝3時から4時半に目が覚めるから、また読書」

 凛とした存在感は、そんな内面からも漂っていたのだろうか。

 大のジャイアンツ党でもあった。

 「巨人が勝っていたらテレビを観る! 毎日、ゲーム差だけはチェックしています。年間シートを後楽園球場の時代から持っているの。東京ドームになってからも8年間は1塁側で応援したのよ。(V9時代の)後楽園で飲んだビール、おいしかったわぁ」

 大女優が見せた思わぬ素顔だった。(栗原智恵子)

 

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