プロレスラー谷津嘉章さん、本業は運送会社経営

★30年の集大成まもなく開幕「男だから自らの手でピリオド打つ」

2010.10.12


プロレスラー生活30年の集大成となる引退興行を11月に行う谷津嘉章さん。全盛期の劣らない技を期待しよう【拡大】

 ボサボサの長髪に無精ヒゲ、ひざまでのハーフタイツ姿。通称、“田吾作”スタイルと「ウォリャー!!」の気合で知られ、1980年代、90年代のプロレスリングで暴れまくった谷津嘉章さん。シングル戦よりもタッグ戦に定評があり、中でも全日本プロレスの最強タッグ王者の座を今は亡きジャンボ鶴田と勝ち取った試合は、オールドプロレスファンの間では今も語り草である。

 7年前、参戦していた長州力が率いるWJプロレスと決別。それ以来、リングから遠ざかっていたが、先日、正式に引退を明らかにした。

 「新日本プロレスに入団したのが、ちょうど30年前の80年10月でさ。気がつけば7月で54歳。キリがいいところでケジメ、引退しようって思ったわけ。いつのまにかフェードアウトしちゃうより、恩のある方々にちゃんと挨拶して自らの手でピリオドを打つのが、男だと思うんだ」

 引退ツアーは、11月7日の開幕戦をアクトシティ浜松(静岡)で行い、14日は生まれ故郷そばの館林市民体育館(群馬)、21日が仙台港国際ビジネスサポートセンター(宮城)、22日に東根市民体育館(山形)、第5戦はポンと九州へ飛び、25日に興南会館(熊本)、そして30日、新宿フェイス(東京)でフィナーレを飾る全6興行。会場の手配をはじめ、選手のブッキング、スポンサー依頼、チケット販売などプロモーター業務をすべて1人でこなしているという。

 取材当日も終わった後に有楽町で後援者と会い、その翌日には神戸、そして九州へ行って、向こうのサポーターと打ち合わせの忙しさ。

 「一世一代、最後の興行だから失敗は許されないし、やることが多すぎて参っちゃうよ」

 本業は食品をメーンに運ぶ運送会社経営。大型トラック2台、中型トラック3台を所有し、このほかに協力会社に1日30〜40台の大型・中型トラックを手配しているのだそうだ。

 「今はパソコンがあるし、人に恵まれてるからね。出張中は電話とメールで何とかやってるよ」

 時間があれば、トレーニング。体も徐々に臨戦モードになってきているようだ。

 プロレスラー、谷津嘉章。30年の集大成がまもなく開幕する。

 ■やつ・よしあき 1956年7月19日、群馬県生まれのプロレスラー。高校時代からアマレスで鳴らし、76年、モントリオール五輪のレスリング日本代表。80年に新日本プロレス入団し、期待の新人として活躍。その後、ジャパンプロレス、全日本プロレス、SWSを経て、93年に独立団体・SPWFを設立し、PRIDE他、各団体興行に参戦。2003年、群馬県高崎市に運送会社を設立。先日、プロレスデビュー30周年を迎え、引退を発表。11月に全国6カ所で引退試合を予定。

 

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