「人間活動に専念したい」という理由で年内に無期限活動休止に入る歌手、宇多田ヒカル(27)が25日未明に、自身のCD発売をめぐって、公式ツイッターで怒りを爆発させた。EMIから出るベスト盤と同じ発売日に、宇多田の海外展開を手がけるユニバーサルもベスト盤をぶつけてきたためで、「私の意志とは無関係」とオカンムリだ。
宇多田は、まず怒りのたけをこうつぶやいた。
《Universal Japanから発売が発表された「Utada the best」ですが、私の意志とは全く無関係であり、EMIの宇多田ヒカルのベストと同日に発売をぶつけてきた彼らのやり方にあまりいい印象を持てません。予約を考えている人は、少し待ってください。》
アーティスト自ら不買を呼びかけるとは尋常じゃない。その理由をこう続けた。
《売れなかったら叩かれるのは私なんですけど、正直なところ、ファンにお金を出させたくない、全く心のこもっていないモノです。未発表のものは何も入っていません。》
寝る前にファンに呼びかけないと気持ちがすまなかったようで、最後はこう締めくくっている。
《「シングル・コレクションvol2」は、誠意ある作品です。“Utada the best”については、後日もっと詳しくお話するつもりです。でももう予約が始まってしまったので…我慢できなくなって書いちゃった。今夜は、おやすみなさい!》
11月24日にEMIから発売される「シングル・コレクションvol2」は2枚組。フジテレビ系ドラマ「ラスト・フレンズ」の主題歌「Prisoner Of Love」から、映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」テーマソング「Beautiful World」まで“後期”のヒット曲13曲と、ペプシネックスCMソングの「Hymne a l’amour 〜愛のアンセム〜」などレア曲4曲が収められている。
一方、ユニバーサル盤の方は、米レーベルからリリースされた2枚のアルバムから厳選した楽曲に「カム・バック・トゥ・ミー」、「ダーティー・デザイア」などのリミックスも収録した16曲入りで“海外展開の集大成”といった中身だ。
なぜ、こんな事態となったのか業界関係者が内情を明かす。
「EMI盤は日本の楽曲、ユニバーサル盤はアメリカ発売の楽曲を収録している。曲のダブりはなく、両方買っても困ることはないし、両社はそれぞれの楽曲の原盤権を持っているから法律上の問題もない。レコード会社を移籍したアーティストのベスト盤を前のレコード会社が“最後のひと儲け”とばかりぶつけてくるケースは、よくあるが、日・米のベスト盤が同時にリリースされるのは珍しいケースだ」
ファンの財布を心配した宇多田の最後の良心なのか。
