雀界のカリスマ灘麻太郎が“ロンより証拠”の歌手魂

2010.10.27


9年ぶりにCDをリリースした日本プロ麻雀連盟会長の灘麻太郎【拡大】

 マージャン界のカリスマとして知られる日本プロ麻雀連盟会長、灘麻太郎氏(73)が27日、二足のわらじを履く歌手業で実に9年ぶりとなるシングル「晩夏のえれじー」をリリースした。「もう年だし最後の曲だよ」と話しながらも、“勝負師の歌手魂”は健在だ。

 新曲は、男にとって都合のいい女の悲しい人生を渋い歌声で歌い上げている。もともとはデュエットの予定だったが、「気づいたら僕がソロで歌うことになった」と照れ笑い。ディナーショーの話も持ち上がっており、忙しくなりそうだ。

 歌手業再開のきっかけは、今年5月に世間を騒がせた大相撲の野球賭博問題。ギャンブル全体が厳しい視線を浴びたこともあり、雀界のトップとしてイメチェンにひと肌脱ぐ決意をしたという。

 灘氏といえば、1970年代半ばから数々のタイトルを獲得し、30年以上にわたってトッププロの座に君臨。切れ味鋭い打ち筋から「カミソリ灘」の異名を持つ。81年に日本プロ麻雀連盟を設立し、雀界最大勢力の約550人のプロ雀士を束ねている。

 音楽業界に知人も多く、タイトルを獲得したころからレコードデビューのオファーも増え始め、79年に歌手デビュー。今回が5枚目のシングルになる。

 最近のマージャン業界は、連盟公認のアーケードゲーム「麻雀格闘倶楽部」やネットゲーム「ロン2」が人気を呼ぶ一方で、雀荘が激減している。灘氏は「中国生まれのマージャンが日本に入って100余年。マージャン教室はどこも盛況で、ボケ防止にもつながる高尚なゲームというイメージが定着しつつある。ただ遊び方が変わった」と話す。

 現在も指導の傍ら対局、勝負師魂は衰えない。タイトル戦前には北島三郎の「関東流れ唄」、負けたときや人恋しいときは大橋節夫の「倖せはここに」を歌う。

 「歌は癒やされますよね。でも、本当は女性を抱くのが一番の薬だけど…」。冗談めかして笑った。 (格清政典)

 

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