浜田雅功 つっこみは最高のほめ言葉

2010.12.01


浜田雅功【拡大】

 ABC・テレビ朝日系ドラマ「検事・鬼島平八郎」で主役を演じているのが、浜田雅功である。普段は松本人志のヘソ曲がりなボケにビシッとつっこむ。デコピンや回し蹴りなど多彩なアクションも開発。音楽番組では「浜田につっこまれたミュージシャンは売れる」という評判も生まれた。

 強烈なつっこみは、超厳格な全寮制高校で先輩にたびたび殴られた経験が影響している。男は全員丸坊主で、朝4時半に起床して床磨きの日々。

 松本と出会ったのは中学2年。放送部で遊び回っていた。高校3年間の隔離生活を終え、競艇選手を目指したが、不合格。その頃、吉本NSC1期生募集の看板を見てともに入学。松本のボケは完成していて、浜田は一からつっこみを勉強し直した。新しい笑いはすぐ注目され、花月に出演。ところが、全くウケない。ここから苦労の連続だった。その頃、トミーズやハイヒールが売れだし、先輩にもかわいがられていた。先輩の懐に入るのは浜田も得意。

 ある日、松本が劇場に来ないので1人で舞台に立った。すると、急に太平サブロー・シロー(当時)が出てきて、浜田を粘着テープでぐるぐる巻きにし床に張り付けた。その前で漫才をやりウケまくった。いじめられつっこまれる喜びを体感した。だから、浜田は笑いを大きくするために、つっこみをきつくする。激しいつっこみは相手への愛情なのだ。この信念がないと、大物俳優・中尾彬に「黙れ、ガマ親分」と言えるわけがない。

 浜田は「ダウンタウンを解散したら、お笑いをやらないだろう。ダウンタウンを越える面白さはないから」という。最高のダウンタウン賛歌である。(演芸評論家 今村荘三)

 

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