寅さんも唸る絶品カレー 佐藤蛾次郎が経営「蛾次ママ」

2011.01.05


左から息子の佐藤亮太、蛾次郎、亮太夫人【拡大】

 「いらっしゃい!」とカウンターで笑顔を見せるのは、映画『男はつらいよ』シリーズの源公役でもおなじみの佐藤蛾次郎。そして両隣にいるのは、妻の和子さんと、息子であり俳優の佐藤亮太だ。この店は、蛾次郎ファミリーが営業している、カラオケパブなのである。

 「銀座で“自宅みたいにくつろげる店”がコンセプトです」と話す蛾次郎。店内はアットホームな雰囲気。曇りガラスの窓を開けると、東京タワーの夜景が楽しめるのもウリだ。料金設定は、ウイスキー&ポップコーンが食べ飲み放題、カラオケ歌い放題で1時間3000円、延長30分500円、おつまみ、ビールはすべて500円と明瞭会計(税抜き価格、別途サービス料10%+消費税)。

 裏メニューの『寅さんカレー』1000円(同中)は常連客に人気だ。これは、映画『男はつらいよ』の撮影の際、蛾次郎が共演者、スタッフにケータリングしていたもの。いつもは少量しか食べない渥美が、最終作のときは大きなお皿で平らげ、こう言った。「おいしかったよ。いつもありがとう。ご苦労さん」。それが、蛾次郎が聞いた、渥美の生前最後の言葉となったのだという。

 地鶏はミンチにし、セロリ、人参、玉葱、高麗人参、クコの実などはすべてフードプロセッサーで細かくして、じっくり煮込むカレーは、食べた次の日は、二日酔いをしないと評判。一口食べると、ほんのり高麗人参の香りがするが、クセはなく食べやすい。マイルドな辛さで味に深みがあり、確かにウマイ。

 店の客層は、20代サラリーマンから高齢者までと幅広い。蛾次郎のファンもよく来店するのだという。有名人では、桜木健一、JJサニー千葉(旧芸名・千葉真一)、小沢真珠、矢部美穂、渡嘉敷勝男、城咲仁、猫ひろしらが常連客だ。

 カラオケパブを始めたきっかけについて質問すると、和子さんが、「40年ほど前に新橋で店をやっていたとき、テレビ局からもらった伴奏入りのカセットテープを、店で流したのがきっかけ。“カラオケ発祥の店”と言われたのよ」と教えてくれた。

 客からリクエストをもらうと蛾次郎も歌う。十八番は「吾亦紅(われもこう)」で、歌声に感動して涙を流す客もいるのだという。

 「僕は俳優なので、ただただ、一生懸命歌うだけです」と照れ笑い。

 いつもとは違う銀座の夜が堪能できる、希少な店だ。

 東京都中央区銀座8の7の11 ソワレド銀座第2弥生ビル9階。(電)03・3571・8781。18・30〜24、日・祝休。

 

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