【LA】万引から9年余…ウィノナ・ライダーに再び脚光

★万引事件で名声は地に落ちたが…

2011.01.20


ウィノナ・ライダーがハリウッドに帰ってきた(AP)【拡大】

 女優のウィノナ・ライダーのことが、ずっと気になっていた。彼女を初めて知ったのはティム・バートン監督の「ビートルジュース」(1988年)でのこと。風変わりな映画と感じながら当時17歳のウィノナの初々しい演技が印象に残った。

 「ヘザーズ」(89年)は学園物の走りともいえるブラックコメディーで、カリスマ性を感じさせるウィノナの魅力にはまる。続いての「シザーハンズ」(90年)は、当時27歳の新進俳優ジョニー・デップとの共演で大ヒット。可憐な美貌で日本でもウィノナ人気が沸騰。ジョニーとのロマンスは、彼が腕に彫った彼女の名前入りのタトゥーと共に話題となった。

 92年にはコッポラの「ドラキュラ」、翌年には名作「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」と次々に話題作で成功しアカデミー賞はじめ多くの賞の候補となる。

 2000年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに名が刻まれ、大スターの仲間入りをしたウィノナだったが、事件は翌年暮れに起きた。

 ファッションセンスの良さで定評のあった彼女が、ビバリーヒルズの高級デパートで数十万円相当の一流ブランドの服をショップリフト(万引)して逮捕されたのだ。本人は「役作りのため」と苦しい言い訳をしたが、精神の不安定も取り沙汰され、結局3年の執行猶予付きの有罪となる。

 日本でもファンにショックを与えたはずだが、ウィノナはこの愚行のためマスコミの餌食となってズタズタにされ、美人主演女優としての名声は地に落ちる。ロバート・ダウニーJr.が薬物で何度も逮捕されながら出所後すんなり復帰できたのとは対照的に、ウィノナは真面目な役から遠ざけられ、コメディーの脇役などに甘んじてきた。

 ハリウッドでは麻薬には甘くても、アイドル女優の万引はいかにもイメージが悪すぎた。

 しかし、彼女の美貌と才能は見殺しにはされなかった。徐々に復帰の兆しが見え、昨年CBSテレビで放送されたドラマ「ウェン・ラブ・イズ・ノット・イナフ」(原題)で、今年の俳優協会(SAG)賞のTVドラマ部門で主演女優賞にノミネートの幸運が廻ってきたのだ。同業者が選ぶだけに俳優にとって特に栄誉ある賞だ。

 話題の映画「ブラックスワン」でナタリー・ポートマンがゴールデング・ローブ主演女優賞を獲得した。本作でウィノナはナタリーが演じる若いバレリーナにプリマドンナの座を追われたベテランという皮肉な役で鬼気迫る演技を見せている。

 今月30日に発表になる先のSAG賞では、ウィノナは同映画のベストキャスト賞の一人としても名を連ね、ダブルノミネートを果たしている。

 事件から9年余。もし受賞すれば不運だった彼女への最高のプレゼントとなるはず。39歳のウィノナに復活の時が来た。(板垣眞理子)

 

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