嫌みなほど、多才 キングコング西野亮廣

2011.02.24


キングコング西野亮廣【拡大】

 19歳でコンビ結成し、半年後にNHKの漫才賞を受賞。1年後には「はねるのトびら」抜擢とスピード出世したのが漫才コンビ・キングコング。そのツッコミ役西野亮廣は今、深夜ドラマ「示談交渉人」で初主演している。元外交官の交渉術をいかしてモメごとを鮮やかに解決する一匹狼をクールに演じている。

 西野本人も曲がった事が嫌いな正義漢だが、逆にモメごとをつくることが多い。例えば、自信たっぷりに大口を叩いたM−1決勝での敗退と謝罪に対する「2ちゃんねる」での批判に、彼が反論してブログが炎上した。また、周囲から「余計なこと言う芸人」と言われている。処女小説「グッド・コマーシャル」の出版記者会見で、「15万部売れたら、コンビを解散する」。さらに、初の絵本「Dr.インクの星空キネマ」では、「絵本業界を俺が変える」。芸人からの苦情が、「静かに、お笑いやれ」。

 西野の信念は「金銭欲はなく、いい仕事がしたいだけ」。そのマルチな才能には目を見張る。美大進学をすすめられたほど絵心があり2冊の絵本を創作。舞台の脚本も書く。ギター、ピアノが弾け、ムード歌謡「逢いたくて五反田」まで作曲しCDデビュー。スポーツではマラソンが得意で「オールスター感謝祭」では春秋連覇の実績がある。苦労知らずで、オールマイティ。ジェラシーを抱かせる才能を見せつけ、しかも悔しいことに、男前。

 半年前に同期会があった。当たり年の世代だが、南海キャンディーズの山里は「キングコングに負けたくない意地で、ここまで来た。西野ざまあみろ、と言うためだけに頑張った」。横でニコニコと聞く西野。どんなに嫌みを言われても仲間を気づかい、皆好きだという西野。どこまで、男前やねん。 (演芸評論家・今村荘三)

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