「そうだろう!みんな!」客席に一体感生む至芸 あさひのぼる

2011.04.14


あさひのぼる【拡大】

 サングラスをかけ、アウトローな雰囲気。シンガーソングライター、あさひのぼるのギター漫談は活力をあたえる。

 テーマソングは、♪朝だ朝だよ〜朝陽がのぼる〜の「朝だ元気で」。「でも、芸名は朝日っていう意味じゃないんですよ。旭川から上ってきたから、あさひのぼる」。

 上京してたどり着いたのが浅草。「デン助劇団に入りたかったんだけどね」。願いかなわず、ストリップ劇場の進行係に。その後、由利徹に弟子入りするも「いたのは3カ月ぐらい。だけどオヤジ(由利)は本物だったですよ」

 石焼きイモ売り、甘栗の露店、弾き語り…風来坊な生活を続けるがギターと歌は忘れなかった。

 ♪ベイビ〜ベイビ〜、「ベイビーブルース」が今の持ちネタだ。シブい声質でブルースのリズムに合わせ、「わき見運転注意の看板があるだろ〜。看板を見るためには、わき見運転しなくちゃいけないだろ〜」などと、世の中の矛盾と不条理を突くと、観客に「そうだろう!みんな!」とインパクトのあるフレーズで呼びかける。観客は「そうだ〜」と力強く返しながらの爆笑。客席は不思議に一体化。ブルースを弾き続け“あるあるネタ”に引き込まれ感化していく。「ボクはツッコミ。だからお客さんにツッこんでるんですよ。こんな芸人、1人くらいいたっていいんじゃないの」

 20年ほど前から「ベイビーブルース」で勝負していたが、「ある時、NHKのテレビ収録で、お客さんが『そうだ〜』って、反応するんですよ。コレだって思いましたね」。今のスタイルに落ち着いた。

 完成されたナイスな至芸。最近は、日本各地の教育委員会に招かれ、生涯教育で笑いと健康の講座を開き人気だ。どこかできょうも、「そうだろう!みんな!」と、笑いと歌で元気を届けている。

 

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