ジャンケン、カレー…西川きよし伝説多数

2011.04.21


西川きよし(中央)と、ハイヒール【拡大】

 関西でロイヤルファミリーと言えば、元吉本新喜劇女優のヘレンを妻にもつ西川きよし一家である。この一家が出演する西川きよし劇団が、大阪新歌舞伎座の新開場を記念して、旗揚げ公演「おとうちゃんのコロッケ」を4カ月前に敢行。人情喜劇で、きよしは洋食屋の三代目主人を好演した。

 きよしは3期18年つとめた参議院議員を平成16年に引退。芸人生活に戻り、NGKの舞台では漫談をしている。

 きよしにはたくさんの伝説がある。念力の強さから、まず、ジャンケンで負けたことがない。さらに天候も思いのまま。ゴルフで朝、雪が降っていて、念じると晴れた。

 次に、トップ出番伝説。楽屋で「冬は寒いから少しずつ笑わせていけ」と言っていたきよしが、トップ出番の日。後輩が注目する前で、センターに猛ダッシュし、お土産と言って逆立ちを見せ、客いじりを10分。ガツガツ笑いをほしがっていた。

 カレー伝説。忠志が高校生で文化祭の時。先生に「学校の帰りに買い食いとかするなよ」と言われたのに、仲間みんな腹がすいてカレー屋に入った。忠志は注意したが無視され、困りぬいて父親のきよしに「僕も店に入ってカレー食べていいか」と電話した。きよしは「みんなとカレー食べ。後で父さんが学校に謝りに行ったるから」と言って泣きくずれた。幸せ伝説。きよしが「苦労したけど家族とおいしい食卓を囲めるなんて幸せや」と泣き始めたのを見た息子が、台所のヘレンに「お父さんが幸せや、言うて泣いてるで」。すると、ヘレンも野菜を切りながら「私も幸せや」と大泣きした。

 感激屋さんのきよしは、私生活でも泣き笑いの人情喜劇を演じている。それも一家の座長役として。(演芸評論家・今村荘三)

 

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