キャンディーズ再結成しなかった本当のワケ 酒井政利氏が激白

2011.04.22


スーがセンターだったデビュー曲「あたなに夢中」。ラン(左)、ミキ(右)とともに笑顔はファンの心に永遠に刻まれている【拡大】

 「キャンディーズの中でも、一番の健康優良児だったスーが…。運命は残酷ですね」

 CBSソニー時代にプロデューサーとしてキャンディーズを育てたメディアプロデューサーの酒井政利氏(72)は21日深夜、突然の訃報に、しばらく絶句した。絞り出すようにアイドル時代を振り返る。

 「美形のラン(伊藤蘭)に対して、おっとりしたスーは好対照。そこに知的な感じのミキ(藤村美樹)の三原色が絶妙でした。とくに雰囲気を和らげるスーの持ち味が、キャンディーズをぐっと親しみやすくしましたね」

 当時人気を二分したピンク・レディーは小学生にも人気があったのに対し、キャンディーズには高校・大学生を中心とした親衛隊がついた。

 「数あるヒットの中でも作家として伸び盛りだった穂口雄右さんの曲がソウルやR&Bを取り入れて斬新でした。とにかくスーをはじめ3人は熱心でマジメ。穂口さんの要求に応えて、一緒にJ−POPの元祖を築きあげました。私は彼女たちに、その年齢らしさを求めました」

 デビュー当時はスーちゃんが務めたセンターが5枚目の「年下の男の子」からランちゃんに替わった(「わな」ではミキちゃんがセンター)。お姉さんイメージへの脱皮をはかったのだが、2人のライバル心を燃やす結果にもなった。現代のアイドル、AKB48がセンターにこだわることにも通じる話だ。

 「スーとランは、ずっと仲がよかった。再三、望まれながら二度と『キャンディーズ』として再結成をしなかったのは、センターをめぐるプロ意識があったからだと私は思っています。解散してから2カ月ほどたったある時、六本木で偶然スーに会いました。『本当にキャンディーズは楽しかったです』と話してくれたあと、ふと寂しげな顔をしたことを覚えています。1人で厳しい世界を生きていく葛藤が表情に出たんでしょうか」

 酒井さんに、キャンディーズの一番好きな曲をあげてもらった。

 「『微笑みがえし』ですね。人気とともにスケジュールがきつくなり、真面目さゆえに言いたいことを言えなかった3人が『普通の女の子に戻りたい』と解散宣言をした。つらかったと思います。ファンへの恩返しとして歌ったのが、このうたです。穂口さんの傑作。彼女たちの卒業アルバムですね。明るくうたっていたスーの顔が忘れられません」

 

注目情報(PR)