キャプテン渡辺、お笑いに恋して14年 仁王立ち「クズ漫談」

2011.06.30


キャプテン渡辺【拡大】

 「R−1ぐらんぷり2011」で決勝進出。惜しくも1点差で敗退だったが、今が旬のキャプテン渡辺だ。

 「漫談をするよ!」。マイクの前で仁王立ち。「ついてこない人は置いていくよ」「ボクはブレないよ」と続ける。ネタは「日のあたらないモグラ芸人」「深夜の居酒屋バイト」などの“あるある”を笑いにした『クズ漫談』。独特の言い切り口調と愚かな部分のアンバランス。バカバカしさと不条理の展開は小気味いい。最後の「格言」も一味アクセントになる。

 クズ漫談が生まれたのは、私生活がヒント。ある時、大好きなパチンコの「スーパー海物語」のキャラクター・サムに扮して、クズなパチンコ客の“あるあるネタ”を披露したら「思いのほかウケたよ!」。

 “くずネタ”がリアルなのは生き様からなのか。

 18歳の時「笑いかプロレスか…」、悩んだ末に憧れの高田延彦率いる「UWFインターナショナル」の練習生に。そこで待っていたのは地獄のトレーニング。1年が過ぎたころ、「辛くて夜逃げ。いつか高田さんにお会いしたらお詫びしたい」。

 「それじゃあ、笑いなら大阪」と、放送芸術学院に入学。学校よりもキャバクラのバイトとパチンコ、パチスロ三昧。「クズの道に一直線ですよ。卒業して東京に出た25歳のころはパチスロ名人。30歳で競馬、麻雀とギャンブル漬けの毎日でした」

 笑いに対する情熱は誰にも負けず、話芸にこだわっている。「お笑いとは片思いの人ですね。14年間プロポーズしているんですけどねぇ」

 「クズ漫談はクズがやるから面白い。将来は普通の漫談で鶴瓶師匠のように独演会をやっていきたいよね!」と、得意のパチンコキャラクター・サムのリーチポーズ、仁王立ちを決めた。

 7月8日、東京・新宿の「ルミネtheよしもと」で、09年「R−1」準優勝のエハラマサヒロと「2人のクズのビッグショー」を開く。旬のクズ漫談で笑いころげよう。(演芸評論家・高山和久)

 

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