「父さん」裕子と弥生はカラオケ教室のセンセイ

2011.08.24


珍しい若手の女性双子ユニットとして人気となった2人は今も息ぴったり、歌一筋だ【拡大】

 デビュー曲「父さん」が大ヒットしたのはちょうど30年前だ。その年の3月15日に「NHKのど自慢」のグランドチャンピオンに輝き、4カ月後にデビュー。日本レコード大賞他、各種歌謡賞の新人賞を総なめにした。

 「父が森林組合の仕事をしていて、仕事が暇な冬は、物心ついたころからよく湯治場へ連れて行ってもらっていたんです。大広間で歌ったら、おばあちゃんおじいちゃんに大ウケ。お菓子や、時にはオヒネリもいただいてましたから、小学生のころからプロを意識していたんです」(妹の裕子さん)

 「でも高校時代は反抗してポップスバンドを結成して、アバを歌ったり、ピンク・フロイドに夢中になったこともあったわ」(弥生さん)

 裕子さんは、「『NHKのど自慢』のグランドチャンピオン大会の出場曲は『南部俵積唄』という民謡で、母が縫ってくれた着物とモンペに、父が編んだワラジで出場しました。歌手デビューは、父と母、そして家族の応援のおかげですね」と振り返る。

 「デビュー後は、生活が一変。当時は毎日のように歌謡番組がありましたし、曜日の感覚が無くなるぐらいスケジュールは真っ黒でした」(弥生さん)

 「父さん」以降、ヒット曲に恵まれないが、その後も地道に歌手活動を続けており、コンスタントに新曲をリリース。最新曲は一昨年11月に発売した「平成枯れすすき」(日本エンカフォンレコード)だ。

 「人生って良い時ばかりじゃないし、また、頑張っても頑張っても努力が報われない人も多い。そんな人たちの心境を歌った応援歌なんです」と裕子さんが言えば、「私たちもジェットコースターみたいな人生だから、気持ちがわかるわ」と弥生さんは笑う。

 12年前から、東西線南行徳駅前のカラオケボックス「歌広場 南行徳店」でカラオケ教室を行っている。

 「プロを目指すプロコースとカラオケファン向けの一般コースがあり、それぞれ生徒さんは10人と60人。プロデビューした方は4人いて、この11月には『東京スカイツリー』という曲で、生徒さんだった藤のりおさんがデビューします」と弥生さん。

 「CDは売れないし、演歌だって逆風。でも私たちは三味線、和太鼓もお手の物。まだまだ現役で頑張ります」と裕子さんは意気軒昂だ。

 ■裕子と弥生(ゆうことやよい) 姉・千葉弥生(ちばやよい)、妹・千葉祐子(ちばゆうこ)。岩手県金ヶ崎町出身の双子歌手。一卵性双生児の姉が30分早く出生。芸名が妹の名を前にしたのは語呂が良いから。1981年7月25日、「父さん」でデビュー。日本レコード大賞新人賞他、9つの新人賞を受賞。96年に芸名をそれまでの「祐子と弥生」から改名。「裕子と弥生カラオケ教室」(千葉県市川市相之川4の6の10 歌広場南行徳店)主宰。25日、「居酒屋こだま」(江戸川区南小岩7の27の16 桂昇南小岩ビル2F (電)03・5668・2098)でライブを予定。活動の詳細はHP「裕子と弥生オフィシャルサイト」を参照。

 

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