紳助さん“墓穴”掘った…マル暴とお笑いの近すぎた距離

★「10・1」激変する芸能界(中)

2011.09.27


紳助さんに続いて、競馬界からも“黒い交際”が発覚した【拡大】

 JRAは26日、暴力団関係者と接触したとして河野通文調教師(61)の免許剥奪を発表した。芸能界から島田紳助さん(55)が去ったのに続いて、競馬界でも10月1日に東京でも施行される暴力団排除条例に、かなり敏感になっているようだ。

 先週、ある大手芸能プロダクションで回し読みされていたのが、週刊文春に掲載された「ビートたけし『暴力団と交際』すべて語った」という特集記事だった。

 たけしが有名人になるにつれ、激しくなる暴力団からの接近に悩み、紳助と同じように右翼団体から街宣をかけられたこと、熊本県で暴力団関係者に連れ去られたエピソードなどが赤裸々に綴られていた。山口組、住吉連合、稲川会の三大指定暴力団最高幹部に会ったのは、芸能界では、たけししかいないという。

 そのたけしの告白の中に興味深い記述があった。

 《「若い頃、漫才大会に行くと、興行師は間違いなくヤクザなんだよね(中略)所属事務所はそういうことを承知で仕事させるし、断れない」》

 タレントたちは、知らない間に紳助と同じように暴力団とズブズブの関係になる。これが芸能界の実態だろう。

 しかし、暴力団排除条例の施行で、今後は契約書に「暴力団排除条項」をいれることにより、仕事も交際も断ることができる。たけしも《「その条例は、本当に嬉しくてしょうがねえよ。芸人にとって本当に助かる」》と歓迎している。

 テレビ各局では最近、暴力団との関係が噂される芸能プロとの距離を微妙に置きつつある。

 「とくに吉本興業のように大手がコンプライアンスを強化しています。テレビ局は暴力団と関係のあるプロダクションのタレントを使わない方針です。今後はタレントだけではなく、プロダクションの身体検査がますます厳しくなる」と話すのは民放プロデューサー。

 かつて高視聴率を誇ったイベントが、数年前から敬遠されている。この人気イベントの裏には、暴力団関係者の影がちらつくために、中継を打ち切ったという話がマスコミを騒がせた。

 「条例が施行されると、テレビ局は契約時に、プロダクションが暴力団関係者ではないことを確認しなければならない。相手が暴力団と判明した場合、催告なく契約を解除できる旨の『暴力団排除条項』の導入と『反社会的勢力ではないこと等に関する表明・確約書』の作成がポイントとなります」

 こう話すのは元警視庁広域暴力団対策官・竹の塚警察署長で、ASF(反体制勢力)対策アドバイザーの狩集紘一氏。

 河野調教師にしても、紳助さんにしても、暴力団関係者との“貸し借り”や“依頼”などで、切ってもきれない関係を築いてしまったことで、墓穴を掘った。たけしは、最後までモノを頼むことを拒んだため、一線を踏み外さなかった。

 元マル暴刑事の狩集氏は声を大にする。

 「条例の施行を機会に、芸能界全体で“暴力団との関係を遮断する”ことが、芸能プロダクションとタレントを守り、芸能界の浄化と今後の発展につながるのです」

 

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