東海大・菅野の“ヘの字口”見てらんない!

2011.11.07


巨人…ではなく、日本ハムが菅野投手(東海大)の優先交渉権を獲得。すんなりとはいきそうにない【拡大】

 ドラフト会議から1週間以上たったけど、まだ私の怒りは治まらないね。そう、日本ハムが東海大学の157キロ右腕・菅野智之投手を強行指名した件だ。

 といっても、ドラフト会議なんだから、日本ハムが実力を認めた選手を指名することに何の文句もない。私が巨人ファンだから、「菅野を巨人に行かせてあげろ」と駄々をこねているわけではない。もちろん、「原辰徳監督のおいだから巨人に入れろ」なんてムチャな要求をしているわけでもない。

 ドラフト会議翌日の全スポーツ紙の1面で、口を「へ」の字にした菅野の苦々しい表情になっていたけど、こうなるように仕向けたことが許せないのだ。

 ほかのドラフト指名選手は笑顔だったり、仲間から胴上げされているシーンなのに、菅野だけはふくれっ面。アレを見て、「何だアイツ、エラソーな顔しやがって、嫌なヤツだな」とか「わがまま言ってんじゃないよ」と思った人もいるはず。

 好青年が一瞬にして悪いイメージに変わってしまった。コレ、すべて日本ハムが前もって挨拶しておかなかったからだ。

 例えば、昨年の斎藤佑樹のように、多くの球団から指名されることが事前にわかっていたら、心の準備ができていて、もし行きたくない球団が交渉権を獲得したとしても、嫌な気持ちを表情に出さなくても済んだはず。

 昨年暮れ、NHKで斎藤佑樹のドキュメンタリーを放映して、早大の合宿所で仲間と一緒にドラフト会議の中継を見ているシーンがあった。斎藤はヤクルトなどから指名されたときには満面の笑顔だったのに、日本ハムが交渉権を獲得した瞬間、笑顔の中に戸惑いがあった。

 ほかに意中の球団があったのかなとも思ったね。しかし、事前に複数指名を知っていたから、嫌な顔はしないで済んだ。

 菅野だって、事前に一言「指名する」と言えばいいのに、家族にも大学にも挨拶がなかったという。父親も「道義的にこうしたやり方は許されるのでしょうか」と怒っていたが、これまた世間の人に悪いイメージを与えてしまった。

 日本ハムは「この春から菅野一本に決めていた」と語っているようだが、だったら、半年前に挨拶に行けよ。

 例によって、「巨人と密約があるのか」なんて勘ぐられているけど、今回の菅野の場合は巨人が「指名する」とはっきり宣言しているわけだから、密約もクソもない。駆け引きもない。当日になっていきなり指名するのは、嫌がらせみたいなもの。

 この先、日本ハムとの入団交渉で、菅野は口を「へ」の字にするかもしれない。日ハムだって、自分のチームのエースに育てようとしているのに、そんな悪いイメージにしていいのか!? かつての江川や桑田のようにしていいのか!? 結局、最終的に傷つくのは選手なんだよね。

 日本ハムにはわが後輩の斎藤がいるので応援はしたいけど、複雑な気持ちだね。とりあえず、今は日本ハムの商品は食べないようにしている。そのくらい怒っている。

 

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