“急性白血病”大塚さん、病床から見せたキャスター魂と“弱気”

2011.11.07


大塚範一キャスター【拡大】

 体調不良のため休養していたフジテレビ系「めざましテレビ」(月〜金曜前5・25)のメーンキャスター、大塚範一さん(63)が急性リンパ性白血病と診断された。「血液のがん」ともいわれるこの病気だが、最近は治療が進歩し、専門家は「過度に恐れることはない」と指摘する。7日、同番組に電話出演した大塚さんは元気な様子をみせ、軽快な口調で自ら病状を告白した。

 大塚さんは先月28日、首に触れた際、偶然しこりを発見。都内の病院で精密検査を受けた結果、血液のがんの1つとされる急性リンパ性白血病と判明し、都内の病院に緊急入院した。

 2日から休養していたが、7日の「めざましテレビ」に電話で出演、開口一番「おはようございます!」といつもと変わらぬ声で視聴者に呼びかけた。

 何気なく首筋を触り「あれ?」と違和感を覚え、大塚さんは「気になったので検査を受けたら、あっという間に入院でした」と振り返った。

 今後の治療について「首の横から中央静脈にカテーテルが入っていて、(これから)そこに抗がん剤をたくさん入れる化学療法に入ります。インフォームドコンセント(治療方針の話し合い)では、『かなり厳しい状況になる可能性もある』とも言われています」。すでに骨髄液も採取済みという。

 自覚症状がなく体調は元気そのもの。そのギャップに「ちょっと落ち込むこともある」とし、化学療法による体の変化への不安も口にした。

 このまま治療を続け「来春の復帰」を目標に掲げる大塚さん。今後も番組を通じて自身の回復状況を報告する予定。「これまで番組で、この病名は数多く伝えてきた。自分のことをつまびらかに言うことが、皆さん(=視聴者)の助けになると思う」と“キャスター魂”をみせた。

 急性リンパ性白血病について、白血病治療が専門の鎌田七男・広島大医学部名誉教授は「これといった発病の原因はなく、だれが発症しても不思議ではない」と話す。

 「元気で自覚症状がない成人男性が突然発症することがあり、50歳以上は要注意です。特段の予防法はないが、有効な治療法が確立し、治癒率も格段に向上しています。過度に心配したり、絶望したりする必要はありません」(鎌田氏)

 完治のカギは早期発見で、鎌田氏は「大塚さんのように首筋、脇の下や内ももの付け根あたりのリンパ節にしこりなどの違和感を覚えたら、迷わず血液検査を受けるべきです」と話している。

 【急性リンパ性白血病】一般に「血液のがん」といわれる白血病のひとつ。白血病の一種であるリンパ球が幼若な段階で悪性化し、主に骨髄で異常に増え、急速に進行する病。小児に多く、成人での1年間の発症率は約10万人に1人とされる。発症原因の多くは不明で、予防法も明らかになっていない。白血球減少でウイルスへの抵抗力がなくなり、発熱や肺炎、敗血症などを引き起こす。また、頭痛や吐き気などの症状が現れることもある。

 

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