“談志落語”偲ぶなら、この3つを聴け!

2011.11.28


2006年12月、完成した落語CD集「談志百席」を披露する談志さん【拡大】

 亡くなった落語家、立川談志さん(享年75)は、数多くの著作、CD、DVDなど、ファンにとって貴重な財産を残している。いま、改めて「談志落語」に触れるなら、どれから聴くべきか。演芸コラムニストの渡邉寧久氏に独断で選んだベスト3とその見どこを挙げてもらった(順不同)。

☆「らくだ」

 江戸長屋のつつましく生きる人々を活写し、そこに生きる町人に見事にスポットライトを当てている。特に「らくだ」と呼ばれる男を、乱暴者であると同時に、「それだけじゃないんだ、別の面が誰にだってあるんだ」という具合に取り上げている。兄貴分と呼ばれる男のドスの聞いたすごみが怖く、その男が「弱っちゃったな」という顔をする場面がより一層際立つ。

☆「粗忽長屋」

 これまで長い間、慌て者の男を粗忽として取り扱ってきた落語観を一変させた。

 粗忽ではなく、思い込みがあまりにも強い、主観が強い男として取り扱い焼き直した。鏡を見ている男が、鏡を見ない男をそれだからダメなんだよ、とフルスピードでやりこめるあたりは絶品。

☆「やかん」

 根問いもの(根本まで掘り下げる噺)は、家元(談志さん)が提唱した“イリュージョン”そのもの。高座の家元は、今しかない、その場でわき出たことを速射砲のように吐き出す。まさにイリュージョンだ。通常は、演者も客も物語の先々を知っているが、落語の登場人物だけが先々を知らない−というアプローチを試みる。ところが、家元の根問いものに至っては、演者も客も登場人物と同じレベルで、先々を知らないというスリルを味わえる。

 

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